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  • 社説:潮目
  • 23.09.29

再び同質化の分岐点に ゼクシィ商品改変への判断

 ゼクシィのプラン改変に関する記事を12面以降に掲載しているが、このタイミングで改めて考えなければならないのが同質化に戻らないようにすることだ。マーケティングにおいてゼクシィ一強時代が長く続いてきた影響から、ブライダルマーケット全体は同質化していた。施設デザインは誌面上で人気の会場をベンチマークにすることで、どんどん同じようなテイストが増えていった。商品の中身や宣伝広告のクリエイティブについても、こんなものが流行っているという話に寄りすぎ、模倣した内容が溢れるようになった。ゼクシィでしか顧客を集める手段がなかったからこそ、誌面内で注目を集める会場を参考にすることが鉄則となり、マーケットの同質化はどんどん進んでいった。
 以前、ある老舗ホテルがバンケットリニューアルの際に、当時流行していた白い内装を施したケースがあった。ゲストハウス人気をベンチマークした結果であるが、残念ながらこのバンケットは注目を集めることもなかった。本来であれば重厚感や最上のおもてなしを研ぎ澄まし、それにあったテイストで戦うべきであるのに、ゼクシィで人気を博していたビジュアルを重視するがあまりに、自社のブランドイメージを逸脱。まさに同質化の典型と言える。
 こうした風潮が大きく変化したのは、ブライダルメディアの多様化にある。比較検討の指標となるクチコミサイトの影響力が高まり、さらにここ5 、6 年でインスタを参考にする花嫁は一気に増えた。特にインスタに関しては、独自のブランディングの発信によって注目を集めることができ、ゼクシィよりも前段階で認知を集める手段として定番化した。さらにWEB広告、自社HPを駆使することで、自社の魅力を直接訴求することも可能となっている。特に認知段階において、ゼクシィという一つしかなかった軸が、幅広くなった。ゼクシィ誌面のみを考慮することなく、より自社会場を差異化した上で、適したメディアを使って宣伝できるようになった。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月21日号)