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- 社説:潮目
- 23.08.17
披露宴2時間半は短い 何十年間の常識を改める時期
今号で紹介している大手各社のトップインタビューの取材で、印象的だったのはブラスの河合達明社長が語っていた結婚式の時間だ。同社の披露宴の時間は通常でも3 時間以上であるが、一般的には2時間半というところも多く、この時間設定は何年前から変わっていない。よくよく考えてみれば、フランス料理のフルコースを提供する店では、短くても2 時間半を要する。結婚式の場合、それに加えて乾杯やケーキカット、お色直しの入退場、花嫁の手紙など様々なコンテンツも入ってくるわけだ。時間的に、まったく余裕のない設定であることは明らかだ。
「他の会場で働いていたサービススタッフに話を聞いたところ、披露宴の時間はとにかく押していたそうです。しかも毎回。毎回時間が足りないということは、元々の時間設定に無理があるのは明らかで、根本の問題を考えなければならない。」(河合氏)
「ゲストと触れ合いたい」、「一緒に沢山写真を撮りたい」といった希望を持つ新郎新婦は増えている中、それを実現しようと思えば全体の時間設定を長くとることは必要となる。ゲストとの歓談や写真タイムを長く設けようと限られた時間に当てはめていっても、さらに忙しなくなるだけだ。表面的には触れ合いは増えたとしても、新郎新婦のゲストに満足して過ごしてもらいたいという本質的な希望は叶えられていない。
式場都合で言えば、披露宴は短い方がメリットも大きい。一日2 回転よりも3 回転にして売上も高めたいのは当然。また時間が長いと飲み過ぎる人が出てきて、トラブルになる可能性も高まる。「長ければ、色々なことが起こりますよ。」(河合氏)。他にもフリードリンクであれば、消費されるドリンクの量は2 時間と3 時間では大きな差になり、スタッフのアルバイト代も時間に応じてその分嵩んでいく。
もっとも、最近では一日3回転の受注を安定的に獲得できる会場は減っているのも事実。それであれば、時間設定を見直し、長くした分で単価アップを図った方が売上面のメリットも考えられる。トラブル発生のリスクについては、進行表の工夫や、当日現場スタッフの対応力によって防いでいくのも、プロのテクニックと言える。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月1、11日号)
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