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  • 社説:潮目
  • 23.04.18

プランナーが当日携わる 最高の瞬間がやりがいに繋がる

 大手ブライダル企業の社長は、打合せプランナーがそのまま施行にも携わる、打合せ~当日施行の一貫制にこだわりを持つ。コロナ禍で効率的な運営が求められた時期にあっても、この仕組みは変えることなく、結婚式のクオリティを担保してきた。「当日になって、初めて会ったばかりのキャプテンに任せますでは、新郎新婦は不安に思うはず。打合せで寄り添い、2 人の本当の想いを理解しているプランナーが当日も担当することによって、安心して任せられるという意識になる。」
 プランナーを志す学生たちにこの仕事に対する憧れを聞くと、一生に一度の幸せな瞬間に携われるという想いが溢れる。高額な商品を購入してくれた新郎新婦から、笑顔でありがとうと言われる最高の仕事であり、その瞬間を経験できるからプランナーは辞められないと語るプロも多い。ところがビジネス効率化のために、新規、打合せ、当日施行を完全に分断している会場が多いのも現実だ。それぞれの仕事を円滑に進めることを目的に、当日の施行を見学に行く時間すら許可しないという話も耳にする。新規、打合せ担当になったばかりに、思い描いていた最高の瞬間に立ち会えず、仕事のやりがいを見失って、結局プランナー職から離れていく人材もいる。
 今年も数多くの人材が、ブライダル業界に入ってきた。人材売り手市場の傾向は今後もさらに加速することが予想され、業界を志す学生の母数はどんどん減少していく。それを考えれば、せっかく入ってきてくれた金の卵たちに、少しでも長くこの業界にいてもらうことは必要であり、そのためにもプランナー職の仕事のやりがいを経験できる運営体制が必要ではないか。
 戸板女子短期大学の教授で、学生たちを送り出す側の安東徳子氏は、「時間をかけて打合せをしてきた新郎新婦の結婚式に当日立ち会えないのは、子供を育ててきた親が卒業式に出席できないのと同じくらい残念なこと」と指摘する。多くのプランナーは、2 人のために必死に結婚式を作り上げてきたはずであり、だからこそ新郎新婦もプランナーに絶対の信頼を抱く。その信頼する人がその場にいないことをどのように思うか。一番気持ちの高まっている瞬間に、感謝を伝える相手がいないのは悲しい状況ともいえる。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月11日号)