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  • 社説:潮目
  • 23.03.07

当日だけでなく打合せでも価値を提供

 前号でも紹介した、プランナー業務システムを提供しているTAIAN(東京都新宿区)の実施した【挙式済みカップル満足度調査】。その中で結婚式費用について高いと感じたか、安いと感じたかのアンケートも実施している。結果は、高いと感じたのが64.3%、安いと感じたのが11.5%(残りはどちらともいえない)となった。さらに高いと感じた理由として、ユーザーのこんな意見があった。「1 日だけで500万近くかかる出費は人生でも結婚式くらいだと思うので。その分、一生に一度の思い出になるけれど、もう少しお値打ちにできたらいいのにと正直感じた。」
 結婚式否定派、消極派にも多い「1 日のための費用」という意見。確かに、400万円、500万円というお金が、たった1 日のために費やされると考えれば、費用対価値は一気に高くなる。そのため1 日だけではなく結婚式当日を迎えるまでの時間を結婚式の価値として定義づける会場も増えているが、会場側からいくら唱えたところで、ユーザーが実感できなければその認識は変わらない。ユーザーに価値を実感してもらうための、工夫が求められてくる。
 当日を迎えるまでの時間を価値として提案する以上、仮に総額500万円であればその分解は必要になるだろう。例えば当日は400万円の価値(料飲代などの現実的な価値)、残りの100万円を4 回の打合せで割って1 回あたり25万円とする。その上で、この費用に見合う価値を提供できているかどうか。料金の分解によって、打合せの質も変わってくるはずだ。単純に商品提案と選択の【作業】であれば、25万円の価値はないと感じるのも当然のことだ。
 1 回あたりの打合せ25万円の価値を提供するという発想に立てば、学びやエンタメ性をもっと入れ込むという考え方も浮上してくる。例えばドレスの打合せ一つとっても、それぞれ異なる顔色とドレスの色合いをカラー診断などで測定。普段の洋服選びにも生かせるような診断シートを提供することで、新郎新婦の学びの機会となる。またエンタメ性を追求する場合には、ドレス試着時に新婦の希望するテイストと全く異なるものも試着してもらい、その様子を写真で撮影して楽しんでもらうなども考えられる。ホテルであれば、毎回打合せ時に宿泊を用意する、飲食併設会場では食事を提供する。会場側の費用負担が生じるものの、1 回25万円の価値と考えれば十分に安価であり、かつユーザーのワクワク感は高まる。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月1日号)