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  • 22.12.30

外販事業の強化を図る【ワタベウェディング】

 ワタベウェディング(京都市上京区)は、自社で内製化しているコンテンツを業界内の他企業に向けて外販している。ドレス・フォトアルバムのOEMなどアイテム自体の提案や卸をはじめ、商品企画から販売戦略などのサポート実績も多い。業界の先駆者として培ってきたノウハウを、今後より多くの衣裳店やスタジオ、式場に向けて提案していく。コンテンツ営業部長生産物流部長・内藤拓海氏を中心に進める、事業の可能性と成長を追った。

他社にはない衣裳で差別化
 ドレス・タキシードの工場をベトナムに構える同社。現地で採用した約250名のスタッフが、製造やメンテナンスなどを担っている。昨今は持込み対策の一環として、各ドレスショップで衣裳のラインナップを強化する傾向にある。同社の外販事業ではブランドや式場のオリジナルドレスを作れることから、問合せも増加傾向にある。
 オリジナル衣裳のメリットは、他社との差別化を図りやすい点。ドレスコーディネーターにとっても「ここでしか着られないドレスなので」とカップルに向けてトークを展開しやすく、現場からも好評だ。
 「オリジナルの場合、現場スタッフが企画から携わることも多い。『自分たちの手でドレスを作っている』と思ってもらえますし、衣裳に愛着もわきます。結果としてドレスの特徴をうまく伝えられるため、受注に繋がり、モチベーションもアップしていく好循環を生み出しています。オリジナルは6 着からと、小ロットで対応できるのもポイントです。」(内藤氏)
 衣裳メーカーで依頼していた海外の縫製工場がコロナを機に倒産し、生産拠点を日本に移すケースも増加。一方で、日本の縫製工場は海外と比較してキャパシティも小さく、例えばこれまで3 ヵ月の納期だったものが、半年以上になるケースも少なくない。メーカーからの相談、問合せを受け、縫製工場としての利用も増加している。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月21日号)