NEWS

ニュース

  • 社説:潮目
  • 22.12.07

学生アルバイトの卒業

2つの側面で良好な関係性を
 サービス人材、特に学生アルバイトの採用にはリファラル(紹介)が重要となる。アルバイト人材の採用コストも高まっている状況で、友人・知人からの紹介は低コストかつ安定的な採用を可能とする。学生の場合には、毎年一定数の卒業生が仕事を辞める。その補充を紹介によって見込める会場は、アルバイト確保も常に安定している。
 学生アルバイトであっても、前号でも紹介したアルムナイ(退職者・卒業生)の定義に含まれるわけだが、リファラルを機能させるためには結局のところESがますます重視されるようになっている。学生アルバイトに対しては、企業の意識が露わになりやすい。いわば素人のスタッフに対して、どこまで懇切丁寧に接しているかどうか。彼らを貴重な戦力としている企業、人がいないために仕方なく学生を入れている企業では、迎え入れる環境整備も、現場でのサポート態勢も大きく変わってくる。中には毎年仕事を離れる卒業生を集め、それまでの感謝を労うパーティーを開催している企業もあり、リファラルで安定的にバイト人材を確保できている。
 学生アルバイトは、二つの側面でもその後にメリットをもたらす可能性を持っている。一つは、そのまま入社に繋がるケース。新卒採用もまたコストが上昇している中で、費用をかけない採用とも言える。さらに言えば、こうした人材は会社のこと、実施されている結婚式のこと、周囲のスタッフのことも熟知しながら入社したいという想いを持っている。即戦力に近い立場であり、かつ他の人よりも愛着の強い貴重な人材だ。
 もう一つは、働いた学生のほぼ全てが、未来の顧客ターゲットになってくるという点。自らの結婚式選択において、会場のことを知ってもらっていることは大きなアドバンテージとなる。内容を把握し、かつ顔見知りのスタッフに囲まれての結婚式に対する安心感は強いはず。さらに友人・知人が結婚式を実施したいと考えている場合に、会場を紹介するインフルエンサーにもなりうる。これから適齢世代を迎える顧客予備軍であることを考えれば、彼らに対する意識は自然と変わってくるのではないか。
 もちろん、これは逆の可能性もありうる。学生時代に働いていた会場の結婚式に否定的な想いを持ち、環境や周囲の人たちに嫌気を感じていれば、ネガティブ情報のインフルエンサーになってしまう。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月1日号)