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  • 22.11.20

連載4〔受付DXの活用:アンケートから導き出す単価アップの可能性〕業務のデジタル化により、省力化とCSアップを同時に実現【トキノスタンス Style Division R&D マネージャー 五十嵐悠氏】

 トキノスタンス(静岡県静岡市)が提供している無人受付システム【entele(エンテレ)】。結婚式の少人数傾向において、単価アップと同様に各会場の業務効率化、省力化はマストであり、そのための『人材負担軽減、環境整備』の準備は今から進めていく必要がある。第4回は、業界の動向・システム活用も含め、enteleによる満足度向上まで考え方を解説する。 (PR)

 まず押さえておきたいのは、enteleの導入を検討している式場、導入済の式場、ともに無人受付システムを利用する理由が『密回避』から『業務のスマート化・省力化』へ移行している点。招待客の人数が少人数化傾向にある中、式場にとって単価アップと同様に重要なのは省力化、業務効率の向上。前回までの連載ではenteleを単価UP のためのアイテムとして紹介していましたが、enteleの機能を『業務のスマート化・省力化』として捉えることにより、施行満足度の向上にも寄与するアイテムだといえます。今回の連載では、業界がDX移行期である現在において、売上総量への寄与だけではなくCSアップも可能なアイテムとしてのenteleの魅力を考えていきましょう。
婚礼業界の単価アップの動向
前回までの振り返りとして、単価アップについて少し触れます。少人数婚において最も単価を上げやすいのは、料飲・ギフトです。各社取り組んでいるように、婚礼料理のリニューアルによる基本単価の底上げや高単価の引出物・カタログギフトの提案であれば、1 施行あたりの売上UP総量は『料金×人数』の計算になります。entele導入会場の新郎新婦への販売価格は平均2万5000円程度。導入・提案をしていなかった式場にとっては『2 万5000円×利用組数』が新たな売上として生まれることに。既存商品のアップセルではなくても、商品価値を伝えるセールスが新郎新婦に刺されば、購入に至るはずです。
あらゆる業務に人の介在は必須か
 しかし、冒頭でも触れた通り、少人数婚では単価アップだけでなく省力化・業務効率改善も考慮しなくてはなりません。昨今は人材不足も相まって、プランナーの打合せ・施行工数削減が必須であることも事実。まずは、それを理解した上で、人が介在しなくても問題がない部分にフォーカスしましょう。人が織りなす結婚式の全てにおいて、プランナー・スタッフ・受付係の介在は本当に必要でしょうか。
 企業としての省力化=コスト削減ではなく、移行期として、プランナーがしなくても良い業務をデジタル化することからスタートする。人材を削る・コストカットする以外に、システム活用を進めることで、中長期的には施行満足度は上がっていきます。enteleは受付業務を無人化・スマート化することで、プランナーは打合せの工数削減・施行当日の受付にまつわる業務軽減を実現。施行満足度向上に繋がる業務への集中が可能になります。
ただの省力化に終わらせない
 ただし、効率化の引き換えに満足度が下がってしまったら意味がありません。enteleは1 to 1 メッセージ、Wボードとしての活用などの演出要素も備えているため、単なる業務効率化システムで終わらせないことが大きな特徴の一つ。だからこそ、前回紹介した初期見積もりに予め組み込んで『他会場との差別化として新郎新婦にご提案』している会場もあるわけです。
 新郎新婦は、受付係の依頼が不要になり、当日の入口からゲストをおもてなしできる。ゲストにとっても、おもてなしを受け取れるだけでなく、オンラインご祝儀等での利便性も感じられます。結果的に全員の負担が少なくなり、新郎新婦にも、ゲストにも喜んでもらえるのは各方面においてメリットと言えるはずです。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月11日号)