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  • 社説:潮目
  • 22.10.31

世代交代は直近の課題

SNS炎上対策でも差が生じる

 「私の方が年齢は若いと知ると、その瞬間から敬語を使わなくなる人が多い」と語る、40代の会場運営企業の社長。ブライダルのある会合に20代の若手が参加しようとした際、「まだ若いから参加は早い」と主催者から苦言を呈されたという話も聞いた。年功序列が崩壊しつつある状況だが、ことブライダル業界ではこうした古き悪しき慣習がまだまだはびこっている。
 コロナを機に、代替わりを実行した企業も多い。これまでの成功体験が通用しなくなるほどの社会変革であり、新たな時代を生き抜くためには若く柔軟な発想で切り抜けていくという判断も理解できる。若い経営者の周囲には、若い人たちが集まっている。そこで得る情報は、【今】の新郎新婦により近いリアルな声でもある。年長者が耳を傾けてもなかなか得ることの難しいユーザー視点を踏まえながらの経営戦略は、未来に向けた企業存続にとって重要だ。
 もちろん、経営には経験も必要だ。マーケットのこれまでの変化、そこでどのように対応し成功体験を重ねてきたのか。経験が年齢に比例するのはもちろんで、その全てを否定するわけではない。ただ、過去の成功体験に固執し、時代の変化に取り残されるベテラン経営者が多いのもまた事実。ブライダル市場の場合、対象となるユーザーは20~30代が中心となる。若者の変化はベテランたちの想像を超えるスピードで進んでおり、過去の成功体験を想い起こす暇さえ与えてくれない。他業界と比較しても、より新陳代謝は大切になってくる。
 新陳代謝の活発な企業と停滞している企業では、様々な面で大きな差を浮き彫りにする。例えばコロナ禍で起きた、延期時の方針に対するSNS炎上への対応はその一つであった。緊急事態宣言などで結婚式の開催自体が課題になった際、会場の顧客対応がツイッターを中心に大きな話題になった。ある企業は神対応とされ、ある企業は不親切と多くの非難を集めたのだ。2017年の台風発生時の延期対応、その後の様々な結婚式のニュースにおいても、ツイッターを起因に情報が拡散した。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月21日号)