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  • 社説:潮目
  • 22.09.19

サービス内容の明瞭化 美容の持込みに見る説明不足

 都内の人気会場Aは、美容の持込みを全面的に禁止にしたという。以前は、どうしてもという顧客の希望に対応していたものの、ヘアメイク時間が押すなどして結婚式のスケジュールに支障の出るケースも多かったことで、持込みは全て断るようにした。その代わりに、美容のメニューを強化し、両親対応なども追加することで、会場に発注する理由を明確にしている。
 持込みヘアメイクの時間が押す要因としては、時間制限のある結婚式美容の経験の少なさ、慣れない場所での施術といった面もある。それ以上に持込みの美容師は、新郎新婦から直接依頼されて仕事をしている。全ての美容師がそうだとは言わないものの、結婚式場側が介在しない以上、全体スケジュールに対する責任感は会場美容室に比較すれば希薄になる。言ってみれば花嫁が満足するかどうかを追求する仕事となり、スケジュールを円滑に進めたい会場とは相反する部分も出てくる。
 新郎新婦が満足するためにと言えば確かにそうではあるものの、結婚式には多くのゲストも参加している。ゲスト視点で考えると、スケジュールの変更は終了時間にも影響し、結果として迷惑をかけることになる。会場に慣れていない持込みの場合には、そうしたリスクはより大きくなり、ゲストへのおもてなしを重視する新郎新婦だからこそ、そうしたことを説明し、理解してもらうことは大切だ。
 一方で、持込み側の理屈もある。会場で提供する商品・サービスの内容、料金設定への【不満、不安】によって、それならば自らで手配した方がいいとなる。結婚式で「初めまして」の美容師ではなく、日ごろから自分のことを担当してくれている人や、名前の売れている人に依頼したいというのも一理ある。会場としては単純に持込みを否定するのではなく、自社の内容・料金設定に何が不足しているのかを考えなければならない。それをしっかりと整理して、本当に求められているものを提供するのも、結婚式場の重要な役割と言える。
 内容・料金設定に対する不満、不安の一つとして、メニューの不明瞭さがある。美容の場合には【洋装1 点】、【和洋装1 点】で◎万円などと記されていることが多い。単純で分かりやすい反面、その中身は果たして何が含まれているのかは分からない。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月11日号)