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  • 社説:潮目
  • 22.07.11

業務効率化を阻む【慣れ】

ツールにオペレーションを合わせる

 取材に回っていて、あちこちから聞かされる【人材不足】。コロナ禍で売上の減少した企業では、人員が意図的又は自然に離職し、この2 年は補充のための採用も控えてきた。感染の収束した今、例年以上の秋の繁忙シーズンに向けて人材が必要であっても、求むべき即戦力を補うことはできず、特に打合せ、施行担当は少人数での対応を余儀なくされそうだ。これはブライダルのみならずサービス業全体に浮上している問題で、今後もさらに深刻化することは確実。だからこそ、現場の負担を極力解消していく、業務効率化を喫緊に対応していく必要に迫られている。
 ところがブライダル業界では、業務効率化はなかなか進まない。多くの企業では、「自分達のやっている運営手法にツールをいかに当てはめていくか」の発想から抜け出せずにいる。これでは、手紙からFAX、FAXからメールへと使用するツールは変化していっても、業務負担を劇的に軽減する大きな効率化の実現は難しい。人員不足を解消するためには、「ツールに自らのオペレーションを合わせていく」という発想が求められ、そこで初めて業務効率化になるわけだ。俗にいうDXという言葉も、前者では一向に進まないのも当然だ。
 業務効率化を阻むのは、旧来の手法への【慣れ】にある。これまで慣れているオペレーションを変えることへの不安はやはり根強い。オペレーションを抜本的に変えようとすれば、一時的に業務負担は高まる。例えば負担を解消するために新たなシステムを入れ替える際にも、慣れ親しんだ旧来のモノから移行するタイミングは、二重のシステム運用が必要となる。しかも新しいものは慣れていないため、それだけ時間もかかる。システムが回転を始めれば、大幅に業務負担を改善できると分かっていても、慣れるまでの負荷が壁となり、特に現場からの反対意見も多い。しかも旧来の手法に長年慣れ親しんでいる年齢の高いスタッフ(階級も発言権も強い)からの拒否反応はより大きく、結果として新たな仕組みへの転換もできなくなっていく。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月1日号)