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  • 社説:潮目
  • 22.07.04

元に戻っただけの【ザ・宴会】

並ばせないなどの工夫で復活の道筋を

 結婚式に比べ、まだまだ回復に時間がかかりそうな【一般宴会】。ホテル・専門式場は宴会で平日稼働が安定しなければ、人員確保も難しく、結婚式運営にも影響してくる。
 先日、久々にホテルでの【ザ・宴会】に参加する機会があった。立食ビュッフェで開催された会合には多くの人が集まった。ビールはグラスに注がれてサービススタッフが配り、大声での乾杯を控えるなど感染対策への気配りは見られたものの、コロナ禍の2 年から復活を感じさせる賑わいであったのは確かだ。
 一方、そこで感じたのが、単純に「これまで」に戻すだけで果たしていいのだろうかということだ。と言うのも、一緒に参加した女性スタッフ達からは、いつも通りに不満の声が聞かれた。【ザ・宴会】に女性が参加すると常に耳にする反応は、コロナ前と全く変わらず、元に戻っても進化はみられていないようだ。 女性はハイヒールを履いていることも多いが、立食の場合は安定しない絨毯で常に立ちっぱなしとなり、疲労も溜まっていくという。イスの用意されている宴会もあるが、出席人数には到底足りず、主賓クラスがそこにいれば気軽には座りにくい。また、大抵ハンカチや財布などを入れたバッグを持っているため、常に持ち歩く必要がある。ビュッフェで料理を取る際にも、財布の入っているバッグをどこかに置いておくわけにもいかず、わざわざ持ちながら料理を取るのも面倒なようだ。
 若いスタッフからは、こんな声も聞いた。「料理を取るために順番に並ばなくてはいけないビュッフェは、給食みたいでみっともない」。また、ドリンクを持ちながら料理を取ることは出来ないため、飲みかけのものはどこかのテーブルに置いておくわけだが、戻ってみると自分のものが分からず、飲み残しはどんどん増えていく。男性の多い宴会では、デザートが大量に余っている光景も、「もったいない」という気持ちになるという。仕事だから仕方なく行くが、結局ある程度の名刺交換をしたら食べずに帰る。若い世代には全く受け入れられないことは明らかなようだ。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月21日号)