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  • 社説:潮目
  • 22.06.10

出でよ!20歳代の社長

優秀な若手に魅力ある業界か

 持ち帰り用の箸を販売しているBo Project.(香川県高松市)。社会におけるSDGs意識の高まりを追い風に、ホテル、ウエディング、高級飲食店など取引先は順調に広がっている。同社の香川直信社長は、最近20歳代の経営者と情報交換する機会を意識的に設けるようにしているそうだ。
 「障害者の描いたアートを、幅広く活用するビジネス展開、荒廃する森林に着目して様々なプロダクトを作り上げていくなど。彼らは【社会のため】という感覚を基軸にしてビジネスを作っている。自然に行動している彼らの発想は、我々の世代になかったことで、非常に刺激になる。」
 ESG、SDGsの取り組みが企業にも求められている流れの中、ビジネスと取り組みが一致しないため難しいという意見も多い。SDGsの取り組みにコストや手間がかかるといった実情を、多くの経営者たちは感じている。それに対して今の若い経営者たちは、ビジネスの目的そのものがESG、SDGsの理念に沿っているため、何か社会貢献しようと意識をせずとも自然と取り組んでいることになる。社会課題がそこにあり、課題解決のために展開するビジネスだからこそイコールとなる。
 以前取材した経営者もまた20歳代だ。ニーズのミスマッチのため生産現場で廃棄されることの多い花の業界で、生産者と店を直接つなぐプラットフォームを展開している。生産者の作った花をサイトで紹介し、それを店が直接注文。どんな花があるのかを前提に発注できるほか、小ロットでの配送も可能にすることで花の廃棄を極力抑えていく。
 彼もまた、花が人に与える幸福感を自然の意識としてとらえ、それなのに売れずに捨てられる花が多いことに課題があると考えて起業した。まさにSDGsがビジネスの目的になっている。そうした理念を掲げることで、同じ目的を持った経営者が集まり、様々なコラボも生まれている。例えば同社の花を使った保育所との連携。さらに、社会貢献に繋がるビジネスは行政からも注視され、様々なアドバンテージを受けられている。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月1日号)