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  • 社説:潮目
  • 21.10.23

ホテルの新規接客の強み

 全国各地に発出されていた緊急事態宣言、まん延防止措置も解除され、いよいよ秋本番がスタート。自治体によっては時短や酒類提供、人数などの制限が法的根拠のないままに協力要請という形で出されている状況ではあるが、協力するかどうかはあくまでも各事業者の自由であり、それよりも大切にすべきは顧客の意思。出席者・スタッフの安心安全を担保するためにこれまで通りの感染対策を講じることを前提とした上で、目の前の顧客の希望を叶えた結婚式で溢れることを期待したい。
 施行と共に新規の活性化も期待されるが、特にホテルにおいては一般宴会の回復がまだまだ時間のかかる可能性が高いからこそ、結婚式でその分のカバーを図っていきたい。ところが聞こえてくるのは婚礼部門の縮小、人員の削減ばかりで、本来発揮されるべき強みを生かせていない。 会場全員接客をサポートしているアットハートの稲岡利彦代表は、ホテルであればもっとも発揮されるはずの【おもてなし力】が、こと結婚式の新規接客では失われていると語る。これは非常にもったいない話で、自社の持っているホスピタリティの強みを最大化していけば、成約率もCSも格段に高められるという。
 例えば、新規来館者がホテルに到着した後の対応でもこんな光景が多い。土日の朝は、チェックアウトの宿泊客でロビーは混雑している。当然その対応で忙しいフロント周りのスタッフは、到着した2 人のことなど目もくれない。フロントに声をかけてと言われていた場合には、チェックアウトの長い列に並ばされ、そこで自分たちの名前を告げると、あちらのソファでお待ちくださいと混雑したところで婚礼スタッフが来るのを待たされる。サロンに来るように教えられている場合にも、その場所が分からないから誰かに聞こうにも、スタッフが忙しく動き回っている。混雑した宿泊客の中を通ってサロンに着くまでに、誰からも声をかけられずに気持ちが冷めてしまうのは当然だ。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月11日号)