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  • 社説:潮目
  • 21.08.27

ゲストのデータベース収集

 結婚式場以外にレストラン等を展開しているある中堅企業では、今年に入って個別に管理していた顧客データを一元化する作業に着手し、それをベースに自社のコンテンツを提供していくCRM事業を開始した。これまではそれぞれのデータベースは部門毎に管理しており、レストランユーザーに結婚式情報を届ける、その逆もまた対応できていなかったが、コロナ禍でレストランを中核にしたテイクアウト、通販事業を展開するにあたり、横断的な顧客管理とマーケティングに着手した。
 様々な部門を抱えているホテル。会員化を図ってその情報の一元管理は実現しているものの、こと会員外の利用者については、宿泊、レストラン、宴会、ブライダル等で別々のデータベースになっていることも少なくない。そのため何か企画を打つ際にも、最適なターゲットに的確なアプローチが出来ていない。
 このコロナ禍で、EC事業を展開する施設が増えた。EC事業はコロナで追い風になった数少ないビジネスであり、今後もさらに拡大していくことが予想される。ブライダル施設やホテルの場合、調理場を使って様々な通販食品、しかもブランド力の高い商品を提供できる強みがある。また、スイーツ系ギフト等を取り扱ってきた経緯もあって、これをそのままECに展開することもできる。その他にも花や通常ギフトなどの取引関係があるため、様々なコンテンツを展開できる可能性がある。
 ところがこの強みをなかなか発揮できていないのは、顧客データベースがきちんと管理されていないことにある。例えばレストランを記念日に利用したカップルの情報が明確になっていれば、ブライダルコンテンツのプロモーションにより、広告費をかけなくても集客チャンスが生み出される。また、ホテルで最近増えている客室を使った女子会系のプランなども、この主要ターゲットになりうるのはアフタヌーンティ利用者や、ブライダルのゲストだ。その利用者情報をデータベース化しているかどうか、さらに一元管理しているかどうかは企画の成否を握っている。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月21日号)