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  • 21.08.04

GOOD WEDDING AWARD 2021《グランプリ》アージェントパルム 藤井菜実氏

もうひとつの招待状~未来で完成させる~
 アージェントパルム(愛知県豊田市)の藤井菜実さんは、何のため・誰のために結婚式をするのか見出せずにいた新郎新婦に対するプランニングで、見事グランプリに輝いた。
 明確な新生活のライフプランを持ち、結婚式後にマイホームを建て、家庭を築く未来を描いていた新郎新婦。当初は昨年10月に開催予定だった結婚式だが、ゲスト全員を招待することを希望していたことから、今年3月に延期していた。
 結婚式の内容が完成した1月、藤井さんは新郎から結婚式中止の相談を受けた。理由は『これ以上、自分たちのライフプランを崩せない。ゲスト全員を呼べないなら結婚式を開催する意味がない。』とのことだった。親族とゲストから新型コロナウイルスの影響による不安の声が相次ぎ、新郎新婦の両親には『形だけの結婚式でもいいのではないか』と持ち掛けられていた。
 藤井さんは悩む2 人に、全員参加の挙式と親族のみでの食事会形式を提案した。
 「練り直したプログラムには満足した2 人でしたが、私自身、友人に披露宴を見てもらえないこと。『形だけ』と言われるなど結婚式に対しても温度感が低い両親のことが、頭から離れなかった。そこで2 人が思い描いた結婚式の景色、私から2 人に見せたい景色を頭の中に描き、1 つの結婚式のカタチに辿り着きました。」
 披露宴にゲスト全員の招待を強く希望していたことを受け、挙式内で披露宴の要素を取り入れた45分にわたる【挙式披露宴】を提案。まず挙式の始まりに、多くのゲストが登場する生い立ち映像を上映。中座演出を予定したゲストには、2 人への明るい未来に願いを込めたマイホームに植えるオリーブの木を披露する植樹式の代表者となってもらった。参加が叶わないゲストには、【もうひとつの招待状】としてミニスコップ付きの招待状を送付。感染拡大収束後、マイホームに訪れた友人と共に、オリーブの木を植える未来への招待状創りを企画した。
 もう一つの懸念点であった、『形だけ』と提案した両家母親には、承認の言葉を依頼することで、結婚式に対する両親の温度感を上げた。挙式終盤には、花嫁の手紙と花束贈呈のプログラムも盛り込んだ。
 「2 人に結婚式の開催を諦めてほしくなかった。挙式だけでも、家族との絆の瞬間をゲスト全員に見届けてもらう機会だと感じました。未来で完成させる結婚式に必要なのは【練り直し】ではなく【練り上げる】ことだと実感しています。どんな状況でもチャンスに変え、新しい結婚式の価値を生み出し、新郎新婦に寄り添うだけではなく、導くプランニングが重要なのでは。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)