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  • 社説:潮目
  • 21.05.11

自らの強みを磨いていく

 新規集客に苦戦する話が多い一方、順調に推移している会場もある。特にブランド力も高いラグジュアリーホテルや、以前から人気のあった施設は、集客も80%程度にまで戻ってきており、エリアで突出している。感染が拡大している状況でも動き出している新郎新婦が、各エリアにおける代表的な人気施設をまずは見ておこうという意識が働いているのかも知れない。
 こうした事例が出てくると同時に発生するのが、【物真似】だ。関西エリアでも人気ホテルに集客が戻ってきたとなれば、同じようなプラン、料金、ビジュアルを使って、二匹目のドジョウを狙うところが一気に増えているという。結果として情報誌の紙面には、同じような写真が並び、全体が同質化していく。もともとブライダル業界はこうした対応が当たり前であったものの、コロナ禍で変化が求められているにもかかわらず、尚も変わることの出来ない意識がそこには垣間見える。

 好調な施設がラグジュアリーホテルの場合には、ビジュアルも上質でオシャレを意識している。それを物真似した結果、これまではナチュラルでアットホームを売りにしてきた会場が、暗いトーンの写真を掲載するようになる。トこえはいいが、実情は単なる物真似のため、ユーザーへのアプローチもブレていく。
 好調な施設を、ベンチマークすることは大切だ。その施設が何故強いのか、どこに要因があるのか、その強みをどのようにして表現し、ユーザーにアプローチしているのか。ベンチマークをした上で、自社の強みを確認しながら、独自の表現、アプローチをするという手順が求められる。これが単なる物真似になってしまうと、せっかく持っている自社の強みとは相反していき、結果として培ってきたブランドも自らで貶めていく。(そもそも、物真似を重ねてきただけの会場の場合、ブランド自体確立されていない可能性もあるが。)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)