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  • 社説:潮目
  • 20.11.01

初心者歓迎の求人に批判

 ツイッターを覗いてみると、春シーズンに引き続き某大手企業への厳しい投稿が散見される。春の延期対応による炎上余波が続いている様相で、様々な不満が露わになっている。例えばある投稿者は、その会場のカメラマン求人情報の画像を掲載。「初心者歓迎、主婦・学生でも可」といった文言に対し、そうしたカメラマンに何十万円を支払うことへの不信感を綴っている。内製化しているブライダル企業がカメラマンやヘアメイクを募集する際に一般的に使用する言葉であるが、こうした投稿者は細かな部分も探り当て企業体質に疑問を呈す。
 この話題をブライダル関係者に振ってみると、その反応は非常に興味深いものだった。「そこまで探し当てる執念がスゴイ」、「クレーマーみたいな人は一定数存在する」、など。全体的に、一部の口うるさい顧客にまとわりつかれてしまったそのブライダル企業への同情の方が強い。同業界で働いている立場として、こうした一部の面倒な顧客に直面し、クレーム対応などで煩わしさを感じた経験を持つからこそ、企業側寄りの視点で顧客の資質の問題としてとらえがちだ。一方、ブライダル業界外の人たちはどうかと言うと、まずは初心者とそれほど変わらないスタッフが、何十万円の仕事を担当していることに驚く。結論として、やっぱり結婚式の値段は適正ではないという感想を持つ。
 マンパワーが必要で、しかも繁閑差が激しいブライダルにおいて、時に主婦や学生人材を活用するのは致し方ない。問題は、現実的なこうした側面を、いかに見せないようにするかという配慮だ。もちろん、こうした情報が拡散されるとは思いもしなかっただろうが、一度でも炎上すれば様々なことが新たな導火線になる。会場名を明記したカメラマン募集が、不満を持つ人たちからフォーカスされ、攻撃されるリスクがあるということだ。SNSなどで拡散され、企業にとって評判を貶めることになるのであれば、今後はそうしたことにも想像力を働かせる必要がでてくる。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月21日号)