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  • 20.10.07

《プランナー奮闘:コロナ禍の新郎新婦》10代のカップルを担当、サプライズに溢れたパーティ【NIHO】

 NIHO(滋賀県大津市)のチーフウエディングプランナー・松尾理奈さんは、9月上旬に担当した10代カップルの施行が特に印象深いと話す。

 昨年春に申し込み、当初の施行予定は今年の3月。2月以降コロナの感染拡大を懸念し、9月に延期を決定した。気持の沈んだ新郎新婦に式場スタッフ総勢20名で、結婚式開催への想いを込めた映像DVDを用意。松尾さんは直筆の手紙を書き、手作りのお守りをサプライズで郵送した。
 7月に入り「離婚するので結婚式は中止」と新郎新婦それぞれから連絡が入った。事情を確認するため、松尾さんは2人と会う約束をした。
 「新郎新婦は19歳で3歳の子供を持つ2人でした。妊娠発覚当時は新郎が結婚できる歳ではなく、新婦の父親の許しを得て出産。結婚できる年齢に達したタイミングだったので驚いたのを覚えています。」
 カップルの事情を聞くと、コロナ禍でのストレスが重なり喧嘩に発展。離婚と聞き松尾さんも心配したが、時間が経つにつれ、2人の気持ちも落ち着いたという。対面した際には「式を挙げたい」と前向きに話し、松尾さんは安堵した。
 「8月に実施した打合せでは新郎新婦の両親も同席。施行への意志を確認すると共に、感染対策事項を説明しました。」
 当日は地元・滋賀や関西から50名が来場。参列できなかった友人たちからのメッセージ動画を、両親が用意した。新郎は赤いバラ108本を手に、改めて新婦にプロポーズ。サプライズに溢れたパーティとなった。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月1日号)