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  • 20.09.11

《GWA2020最終審査会レポート》ソウル賞:『家族全員』での結婚式を叶える【指宿白水館】

 指宿白水館(鹿児島県指宿市)の藤迫正幸さんは、新婦の母が結婚式前に他界したなかで、新婦の『家族で式を挙げたい』という希望を叶えた。

 その新郎新婦は「家族全員」で式をし、パーティで感謝を伝えられたらと、同館での和装の神前式を予定していた。ところが、娘の結婚式を楽しみにしていた母親が突然病気で他界。2人は式を挙げることさえも迷っていた。結婚式は『家族全員で』という想いをカタチにしたいと考えた藤迫さんは、母親が通い、両家にも縁のあるお寺での仏前式を提案。ところが、カップルからは、一度交渉に行ったものの断られたと報告を受けた。
 何が何でも母親の想いが伝わる場所で開催してあげたいと思った藤迫さんは、そのお寺に直談判。住職と話しながら思いを伝えたものの、20年以上前に開催して以来式は受けていないとの話や、結婚式の流れを忘れたとあしらわれてしまった。それでも諦め切れずに翌日も訪問。藤迫さんの熱意が伝わり、住職の協力を得ることができた。
 当日は衣裳や美容部門に掛け合い、家族全員に見守られながら、新婦は自宅で準備。そのまま挙式会場へと向かった。お色直しには母親が選んだ生地で作ったドレスを藤迫さんは用意していた。
 「実は生前、新婦に向かって『いつ結婚するの。早く結婚しないと縫えないじゃない』と話していたようです。衣裳の生地は2人で選んでいたものの、新婦は母親が亡くなってから、ドレスを諦めていたようでした。私が様々なパートナーに掛け合い、結局出来上がったのは式直前の1週間前。それでも喜んでくれた新婦を見てほっとしました。」
 さらに新郎新婦の2人だった再入場を、父と母、花嫁の3人で入場しましょうと進行を変更。写真を持って入場することで、家族全員での結婚式を叶えた。さらに藤迫さんは、巣立つ娘に素直に言葉を伝えられない父親に、願いを、式で伝えてみてはと提案していた。もともと口数も少なく、シャイな性格から言葉に出しづらいと話していたために、藤迫さんは同じような想いを綴っている曲を探し式で流した。大事な宝物である娘、愛しい人の産まれてくれたことへの感謝が歌われていた。父親は娘と抱き合い、想いを伝えられたと感謝を述べた。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月1日号)