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  • 20.09.08

《GWA2020最終審査会レポート》グランプリ:皆で作り上げる結婚式こそ良いもの【ラグナヴェールアトリエ】

 ラグナヴェールアトリエ(東京都渋谷区)の籔田宏美さんは、「いい結婚式を創るのはスタッフの協力あって。新郎新婦との間に立ち、結婚式をプロデュースする価値がある」と語った。

 そう感じたきっかけは『感謝を伝えたい』と考える1組のカップルとの出会い。2人の話を深堀りしていくと、新郎新婦はおろか両親も式を挙げる意味はないと考えていた。
 「新婦の両親が、出産のタイミングが重なり結婚式を挙げていないとわかりました。楽しみにしていた式ができなかったお母さんの悔しさを感じ、サプライズでお母さんのセレモニーを行いませんかと花嫁に提案。ウエディングベールを用意してもらい、そこに『Thank You』の文字を新婦が刺繍し、母にプレゼント。感謝の想いを伝えるセレモニーにしようと考えました。」
 挙式の前に新婦からべールを母親に贈り、新婦の母親は32年越しのバージンロードを父と一緒に歩いた。新郎からも両親にサプライズを用意。母親だけだった中座のシーンを、父親にも声をかけ感謝を伝えた。
 ゲストには、カップルから1人ひとりに手紙を渡すことになった。新郎から新婦に対し手紙を渡す習慣があったこと、籔田さん自身も言葉は想いが伝わる、ツールだと感じており、それをヒントに演出を考えた。
 「ゲストが手紙を見返して、結婚式や2人を思い出し、更に仲が深まるのではと提案しました。問題は想いが伝わる渡し方。2人はゲストのためにパーティの食事をグレードアップするほど、感謝を伝えたい気持ちが強く、その思いと同じよう『特別感』を出せないかと考えていました。」
 籔田さんはそのことをサービスキャプテンに相談。80名のゲストがいるため、大幅に時間をとってしまうと指摘されたが、『デザートと同時に手紙を添えてみるのはどうか』とアイデアをもらった。デザートの配膳スタッフが手紙を届け、ゲストが一斉にその瞬間を味わえるようにした。
 「何組もの式を創り上げていくなかで、サービススタッフと対等な立場で話すようになりました。新郎新婦の想いをパートナー企業にもしっかりと伝えることが、私の介在価値になると考えました。」
 グラスにLEDランタンと手紙を入れ、光に包まれながらゲストは2人からの手紙を受け取った。メッセージを読んだゲストは、「私だけに言葉を書いてくれて嬉しい」と笑顔を見せた。
 「結婚式は音響照明スタッフが会場を彩り、司会が想いを言葉に乗せ、サービスが絶好のタイミングでおもてなしを届ける。ウエディングを創る全ての人の想いが重なる結婚式こそ、良いものだと考えています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月1日号)