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  • 社説:潮目
  • 20.08.28

飲食店とはレベルが違う衛生管理を広くアピールすべき

 ブライダル企業の現場スタッフと食事をする時に、「二枚貝は食べないように会社から厳しく言われている。」という話をよく耳にする。大量調理の結婚式場、ホテルでは、これまでも食中毒、ノロウイルス対策に多くの力を注いできた。従業員の体温、健康チェックをはじめ、少しでも体調が悪ければ休むように指示され、自宅から検便などを直接検査機関に送れるように全スタッフに専用キットを持たせているという会社もある。新型コロナによって感染症対策が叫ばれているが、従業員の健康管理はそれ以前から徹底していたわけだ。
 それを考慮すると、各都道府県が発行している、感染対策を実施している店舗向けのステッカーについて、結婚式場、ホテルを同列に見なしていることには大きな違和感が生じる。消費者が安心して来店できるよう、3密対策を始めとした対応を実施している店舗が掲げるもので、結婚式場、ホテルもその対象になっている。自主チェックである点など、様々な課題はあるものの、消費者にとって一つの目安になっていることは間違いない。ただ、結婚式場やホテルなど、それ以前から衛生管理を徹底してきた業種も一律というのはいかがなものか。
 前述した従業員の健康管理などは、来店した顧客に見えないものだ。それだけに、パネルを設置したり、席の間隔を広げるなど顧客からも見える分かりやすい対応をすれば、安心な店だと思われる。もちろんこうした対策も重要であるが、接客業の場合には表に見えない部分の衛生管理が問われる。仮に従業員一人がノロにかかれば、その施設に来店する顧客全員に集団感染させてしまう大きなリスクがある。新型コロナも同様。そうしたことを考えれば、結婚式場、ホテルの衛生管理は、一般の飲食店と比べても高いレベルにあり、それも踏まえた区分けによって、より安心感を訴求してもらいたいものだ。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月21日号)