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  • 20.08.21

海外依存の特殊技術を国内対応できる取り組み【アルファブランカ】

 アルファブランカ(本社京都市中京区)が1989年に福井県若狭町に開設した、ウエディングドレスの製造拠点が【アルファブランカST】だ。ここではYUMI KATSURAを始めとした様々なブランドのほか、大手企業、衣裳店のドレスもOEMで製造している。35名のスタッフが日々ドレス制作に打ち込む、今や国内でも唯一ともいえるドレス大量生産の拠点となっている。STには若手社員や研修生が宿泊できる寮も完備しており、今後は専門学校や海外技術者の実地研修なども担っていく。ウエディングドレスの聖地としてのこれからに注目が高まっている。

 福井県若狭市にあるアルファブランカSTは、4500坪の敷地にドレスの生産工場、宿泊施設を備えているが、メイドインジャパンのドレス生産基地としての機能を高めるための準備を着々と進めている。
 「国内のファッション業界全体の課題ですが、専門性のある技術を中心に製造工程の多くを海外に依存しています。コロナの影響によって自給率が見直されている今、ウエディングドレス分野でも国内シェア率を高めることが必要ではと、桂由美先生からも提唱されていました。」(代表取締役会長・坂下志郎氏)

 ウエディングドレス製造でコアな部分となる技術が【刺繍】だ。これまでその多くをインドや中国などの海外に依存してきたことで、国内をみると対応できる人材も、素材もないという状況である。技術がないことで、企画や図案に関しても海外に頼らざるを得ないため、オリジナルなモノ作りが難しくなっている。
 「モノ作りの観点から、コアな技術はやはり日本にあるべきで、そうなれば国内においても企画ができる。これを目指して、アルファブランカSTの敷地内に特殊技術に対応できる施設を完備し、その技術を学べる機会を提供していきます。ドレス会社やバイヤーが、ここに来れば企画からしっかりと打合せできる受け皿を作っていきます。」(坂下氏)
 さらに制作したドレスを披露する意味でも、桂由美氏の衣裳展示ミュージアムも建設。このプロジェクトに対しては、若狭町以外にも、国、県からの協力を取り付けている。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、夏季特大号)