NEWS

ニュース

  • OPEN&Renewal
  • 20.07.30

名古屋テレビ塔にホテルが誕生【アメーバホールディングス】

 アメーバホールディングスは、テレビ塔をリノベした世界でも初となるホテルを10月1日にオープンする。名古屋のシンボルでもある名古屋テレビ塔の4、5階に15部屋のTHE TOWER HOTEL NAGOYAを運営。2階にはチャペルと100名規模のバンケットも設ける。同社としては初のホテル運営であり、すでに予約もスタートしている。

 66年の歴史がある、名古屋の象徴、名古屋テレビ塔。一時は解体の話も浮上していたが、アメーバホールディングスが賃貸契約を結び、ホテルとしての運営を10月1日から開始する。
 THE TOWER HOTEL NAGOYAは、1階がカフェとピロティでのバーベキューを運営。2階には1チャペル1バンケットを設け、4階に客室とレストラン、5階にスイートルームを配置する。
展望フロアはこれまで通り一般公開となるが、営業終了後の22時以降は宿泊顧客、および同社で結婚式を挙げた会員専用のルーフトップサロンとして運営。名古屋の中心部の夜景を一望できるロケーションを、特別に提供していく。

 世界でも類を見ない、テレビ塔をリノベしたホテルを開業するに至った経緯について、藤巻満社長は次のように語っている。
 「以前、フランスのエッフェル塔に宿泊しませんかという企画があり、2週間で15万通の応募で4組が選ばれました。そのうちの一組の日本人が、結婚式もして泊まりたいと応募していた。デジタル化によって、本来のアナログ電波集約塔としての役割を終えていたテレビ塔でしたが、やはり市の象徴でもあり、それならばホテルにしたら面白いのではと思うようになり、提案しました。」(藤巻氏)

 躯体はそのまま利用することになったが、もともと建物内にケーブルや機械などが保管されている状態。工事を進めると思わぬところに鉄骨の柱が存在した。テレビ塔の価値としてそのまま生かそうと、鉄骨が天井から床を貫いている部屋も設けた。総工費は20億円。(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)