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  • 20.06.22

〈衣裳店のコロナ徹底予防策〉徹底した感染予防策が必須

 近い距離での接客、密になりやすい衣裳店。コロナ禍において業界全体を活性化させていくには、営業を継続しながらも感染者を出さない徹底した取り組みが求められている。今号では各ドレスショップの対策を紹介するとともに、カップルへの安心・安全の訴求方法を考えていく。

 大手企業運営のドレスショップの中でも特に対策に注力し、店舗スタッフへの情報共有を徹底しているのがエスクリ(本社:東京都港区)だ。
 同社が展開する衣裳事業『プリマカーラ』は、コロナ対策におけるドレスや小物などのメンテナンス方法に関する、28ページに及ぶ社内資料をスタイリストにシェア。緊急事態宣言発令前から準備を進め、随時内容をアップデートしながら4月上旬には現在の資料を完成させた。
 消毒液など使用するアイテムを1 つずつ記載しているほか、衣裳はもちろん、小物の除菌方法を細かく指示。アイテム数が増える和装に関しても、「丸ぐけ、抱え帯、帯揚げはプレスを施す。懐剣、筥迫は抗菌スプレーを噴霧。末広は消毒液を吹きかけてペーパータオルで拭き取る」など、資料を見るだけでどのように対応すべきかが、一目で分かるようになっている。消毒液などは発注可能なタイミングも明記し、ストックを切らさないようにしている。
 「試着後の衣裳は、全てにプレス(業務用スチームアイロン)を店舗で施しています。ベールなどの小物も、素材などの特性に合わせてそれぞれの方法で消毒を徹底。資料を共有することで、企業全体で一貫した対応が可能となっています。」(プリマカーラPRESS・森泉真理子氏)
 こうしたバックヤード部分での感染症対策はもちろんだが、接客中も様々な配慮をしている。試着を楽しみにしている新婦も多く、通常であれば同社スタイリストが花嫁の携帯を借りて、SNS映えするポーズ、ポジションでドレス姿を撮影していた。現在は接触をできる限り減らすためにも、スタッフが顧客のスマホを預かることを中止。同席する新郎に撮影してもらい、ポーズや立ち位置はスタイリストからアドバイスして、いい写真が残せるようにしている。
 「密を避けるために1人で来店した場合には、当社が所有する消毒済みのiPadで撮影。後ほどデータを共有する対応に切り替えています。」(森泉氏)

 テイクアンドギヴ ・ニーズ(本社:東京都品川区)が運営するドレスショップ『MIRRORMIRROR』は、密を避ける点から、極力1人での来店を推奨。以前は試着後にドリンクをグラスで提供していたが、現状はその接客も見直している。
 「ストローを用意していたこともあり、接触を減らせるようにペットボトルでの提供に変更。合わせてヘアスタイルの提案を現在は中止し、接客が長時間にならないようにしています。」(総合企画部広報シニアマネージャー・木本由有氏)

 ブラス(本社:名古屋市中村区)が展開する『ビードレッセ』と『翔風館』は、4月時点で37.5度以上の発熱がある場合はスタッフの出勤を停止。個々の平熱に差もあることから、6月上旬現在は、仮に37度に満たなくても平常時より高温のケースは出勤を控えるなど、状況に応じて対策も随時切り替えている。

 コロナ感染リスクの不安は残る一方で、カップルが結婚式当日を楽しみに待っているのも事実。
 ノバレーゼ (本社:東京都中央区)はこれまで、希望する顧客にドレスカタログを郵送、もしくはダウンロード用のURLをシェアしていたが、「コロナ禍でも準備を少しずつ進めたい」とのニーズに応えるため、Webからすぐにアクセス可能なオンラインカタログに切り替えた。
 「『NOVARESE』は4月中旬に、『ecruspose』も同月下旬にはオンライン版にチェンジ。外出自粛が強く求められていた緊急事態宣言中はショップをクローズしましたが、カップルへの情報発信に注力しました。」(広報室長・松井環氏)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月11日号)