have a good one（東京都目黒区）のプランナー・中島亜希さんが思い出に残っているカップルは、出産後なかなか式を開くことが出来なかった2人。子供と夫からのサプライズとして、結婚式を企画した。

　中島さんが最初にその夫婦と出会ったのは、会場所属時代。直接2人の担当となったが、新婦の妊娠が分かり体調が優れず式はキャンセルになった。産後も育児に追われ第2子を授かったこともあり、開催するタイミングを逃していた。
　その後フリーランスになった中島さんは、式を挙げていなかった2人を心配し、写真だけでも残してみてはと提案。すると旦那さんから「子供たちと一緒に奥さんには内緒で式をプレゼントしたい」と打ち明けられ、一緒にサプライズの作戦を練り始めた。
　「当日選んだ場所は静岡県にある、大きな木が印象的な原っぱ。奥さんには『せめて写真だけでも』とドレスに着替えてもらい、旦那さんもタキシードを着てもらいました。子供たちも少しおめかしし、当日パパとママを見守っていました。」
　夫婦の写真を撮影した後、「今度は奥さんだけで～」と提案。大きな木の下に旦那さんと子供がスタンバイし、サプライズで彼女の父親が登場した。
　「突然のお父さんの登場に『なんで⁉ 』と驚きの表情でした（笑）。そこから親子2人で、大好きな旦那さんが待つ木の下まで続く『バージンロード』を歩いてもらいました。」
　夫婦だからこそ言えることを奥さんに伝え、再出発を誓いあった。2人の子供からは手紙のプレゼントも。久しぶりのキスを見た子供たちは「ずるい！私もしたい！」と駆け寄り、温かい家族の時間が流れたという。
（詳細はブライダル産業新聞紙面にて、６月１日号）