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  • 20.02.26

奮闘日記【オリエンタルホテル東京ベイ】

人を想う気持ちを大切に

 オリエンタルホテル 東京ベイ(千葉県浦安市)のブライダルコーディネーター・矢神美詠子さんは、今年でプランナー10年目。長いキャリアの中で、東日本大震災が結婚式をより深く考えるきっかけになったと話す。「3 月11日は金曜日で、翌日の土曜日に式を予定していたカップルがいました。当ホテルは大きな被害もなかったのですが、前泊しているゲストもいたため、最終的な実施の判断は新郎新婦に任せていました。1 ヵ月前に私自身も結婚式を挙げており、打合せの中でカップルから『矢神さんは震災前で良かったですね』と言われたのです。もちろんその2 人に悪気はなかった一言でしたが、結婚式は幸せが当たり前の状況で成り立つもの。非常時での開催意義を強く考えました。」3 月、4 月は千葉県内でも多くのホテルで計画停電が実施されたが、同ホテルは通常営業。そのため結婚式は引き続き開催できる状態だった。「震災の影響で式をキャンセルする人たちもいましたが、なかには『こんな状況だからこそ人の幸せを祝いたい』というゲストの声から開催を決定したカップルも。世間でも自粛ムードが続くなか、大切な人の喜ぶ顔、幸せな瞬間が見たいという想いを大切にすべきと感じました。」 昨年の台風被害の際も、決行するのか、キャンセルすべきか揺れ動くカップルが多かった。スタッフやゲスト、新郎新婦や家族の安全を第1 に考えながらも、『結婚式』にかける想いを大事にしたいと心に決めている。