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  • 20.02.07

~新郎衣裳改革~目指せ単価UP&持込防止!#10 フィッティング力で顧客満足度をUP【タキシードアトリエ ロッソネロ 代表&デザイナー 横山宗生氏】

 早いもので連載もラスト3 回となりました。今号ではタキシードの着こなしにおいて、サイズフィッティングの重要性を説明していきます。
 これまでの連載で何度も説明してきましたが、タキシードの形の変化をまずはおさらいしておきましょう。ロング丈が主流だった一昔前に対して、昨今ではショート丈が一般的に。ビジネススーツも細身のシルエットを好む男性が増えてきたのも、昨今のトレンドです。この背景から、婚礼衣裳においても重要になるのがサイズ感です。
 背が高い新郎やブライダルモデルに対し、その身長だけで大きいタキシードを着させるのはNGです。身長が高い一方で細身であれば、大きいサイズは結果として“ダボッ”と見えてしまい、普段仕事で着用しているスーツよりも“ダサく”見えてしまうわけです。
 そこでより重要になるのが、衣裳店に所属するフィッターのスキル。まず絶対的に知識として頭に入れておくべきことが、①男性の体の基本サイズ、②自社にあるタキシードのサイズ、③今と昔のタキシードサイズの違いです。この3 つを理解していなければ、提案も“感覚”ベースでしかなく、顧客満足度も上がってこないのは当然です。
 タキシードのサイズはもちろん一辺倒ではありません。メーカーによっても違いますし、デザインによっても異なれば、3 年前と今年、つまり時期によっても変化が見られます。サイズが違うと頭で分かっていても、“どう違うのか”まで理解していなければ、通用しないのは言うまでもありません。
 また、フィッティングスキルの重要性の背景には、在庫状況の変化も大きく影響しています。大手の衣裳店は少し前までは1 型につき8 ~12サイズを取り揃えていたことも。一方で最近では、4 ~ 6 サイズのみを所有するケースも多いと思います。その少ない在庫の中から新郎にピッタリ合う衣裳を用意するわけですから、もちろんリフォームが欠かせません。袖が少し長いようであれば、新郎に合わせて詰める必要がありますし、それが出来ないのであれば、予算を投じてサイズ展開を豊富にするべき。この作業を怠るということは、プロとしてベストな提案を放棄しているわけです。結果として保険をかけて大きめ大きめを着させてしまい、タキシードがダボッと見えてトレンド感がなくなってしまうのです。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月1日号)