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  • 20.02.06

~高まる和婚の可能性~1着6ヵ月の製造期間を要する「総絵羽」の打掛【二条丸八 丹後織物研究所】

 婚礼和装製造の二条丸八(京都府木津川市)は、生地を織りながら模様や柄を入れていく「織物」の婚礼和装を専門に製造。丹後織物研究所(京丹後市)では何10もの製造工程のうち、デザインから織物の製作=製織までの、製造の中核となる工程を一貫して行っている。
 京丹後市は京都府の最北部、日本海に突き出た丹後半島に位置する。古くから大陸との交易が盛んで独自の産業が発展し、その代表が絹織物の生産だ。 婚礼和装製造の二条丸八は、この京丹後市に製造拠点「丹後織物研究所」を構えている。同社は1956年創業。1980年代に自社製造機能を整備し、独自にデザインした婚礼和装の製造に乗り出した。
 同社製品の最大の特徴は、織物でありながら、1着の着物全体が1枚の絵画のような柄で構成される「総絵羽」(そうえば)を織物で実現している点だ。一般的に、織物は無地または同じ柄を繰り返し使うリピート柄が主流。織物の総絵羽は、膨大かつ複雑な作業が必要だ。
 織物作りでは、柄やその配置、織組織、配色などをデザインし、そのデザインに合わせて型紙や織物の図案を作成。さらにその図案通りに織物を織る機械=織機を動かすためのデータが必要だ。このデータ、かつては幅5~7cm・長さ30~40cmの帯状の厚紙=紋紙(もんがみ)に1枚ずつ穴を空けて記録していた。着物の場合、リピート柄でも紋紙は1着あたり10万枚近く、総絵羽になると約3倍の27万枚もの紋紙が必要になる。時間や費用も膨れ上がり、織物の総絵羽が物理的にも効率的にも難しい理由となっている。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月1日号)