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  • 19.09.03

[GWA2019 クリエイティブ賞]2人の要望に応える結婚式の追求(ホテル椿山荘東京 渡邉昌恵さん)

 クリエイティブ賞を受賞したのはホテル椿山荘東京(東京都文京区)の渡邉昌恵さん。年間2000件の婚礼を受注しているホテルに赴任し、コンセプトウエディングに挑戦。カップルの要望に向き合った結婚式だった。
 担当した新郎新婦はありきたりではなく、ゲストが一緒になって楽しめる結婚式を希望していた。2 人の趣味が演劇鑑賞であることから、全員が2 人の人生の『主役』と感じてもらえる結婚式を提案した。 舞台の知識が全くなかった渡邉さん。2 人が好きな劇団四季に、『大勢演者のいる舞台をどう作りあげているのか』と電話をかけた。最初は担当者も前例のない問合せに困惑していたものの、『素敵な結婚式を創るため』という熱意に応え、『本番のために長い時間を割いて準備する過程は同じ』と教えてくれた。自らも鑑賞に出かけ、演者が手を繋ぎ挨拶をするカーテンコールに感動。スタンディングオベーションが沸き起こるような一体感を再現したいと考えた。
 結婚式は劇仕立てで、シナリオを考えた。披露宴中、食材が無くなってしまうストーリーだ。
 「台本まで作りましたが、この考えはチームメンバーにはなかなか理解してもらえませんでした。『32件も挙式が入っている日にコンセプトウエディングを提案するのはおかしい』とも言われました。」(渡邉さん)
 ホテルでは、披露宴がタイムオーバーすることなく終えることも重要なおもてなしのひとつ。それがプロの仕事であると考えられていた。 「たった1 組であっても、顧客にとっては大切な一日。その思いを実現したいと周りに伝えることで、フローリストやシェフ他のスタッフが徐々に協力してくれました。」(渡邉さん) 当日は、シナリオ通りのコンセプトウエディングを決行。フィナーレでは新郎新婦、両親、友人そしてホテルのスタッフを交えたカーテンコールを実施した。
 「ルールや制約があっても、何が大切かを考え、諦めずに2 人の希望する結婚式を実現しました。打合せに同席したいという後輩や、打合せ内容の業務改善なども出てきました。伝統あるホテルにも少しずつ変化が見え始めています。」(渡邉さん)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月21日号)