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  • 社説:潮目
  • 19.06.11

口コミに垣間見える企業姿勢「貴重な声」に的外れな返信

 口コミサイトを見ていると、いまだにカップルの意に反した強引なセールス、接客時間の引き伸ばしなどに関するコメントが散見する。こうした会場に共通しているのは、新規接客時には過度な値引きで即決に導き、最終的に値引き分以上の追加料金の発生で最終金額が大幅にアップ。200万円以上アップしたというコメントも見られ、実際に挙式をした花嫁の満足度も総じて低いことが分かる。
 こうした手法を、いまだに営業努力としてとらえている企業があることに、まだまだ結婚式離れが加速するだろうという危機感を覚える。ブライダルにおいては、これまでマーケティングが最上位に位置してきた。競争激化で、いかに集客・成約に導くか。マーケティングを強化することが最大のミッションでもあった。残念ながら多くの企業で、マーケティング主導がゆえに、本質でもある商品力向上がおざなりになってきたことは否めない。今、そこが問われている。素晴らしい商品力があってこそ、マーケティングも意味を持つ。その考えにいち早く転換し、商品力主導の意識を重視している企業が好調なのもうなずける。
 マーケティング主導の会社ほど、釣った魚に餌をやらないスタイルが鮮明でもある。本番までの準備に労力をかけず(単価アップのみを目的に進んでいく)、新規から打合せスタッフへの引継ぎも乱暴。カップルから連絡をしなければ、今後のスケジュールの説明もなく、時間が経つにつれどんどん不安を与えていく。質問や疑問に明確に回答できず、ビジネスの基本でもある返信すらも時間をかけてしまい、不安が不満に高まる。本来大事な本番、そこに向けた打合せを重視しない企業は、この部分のスタッフも手薄で、中にはパートナー企業に丸投げしようという発想すら出てくる。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月21日号)