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  • 社説:潮目
  • 19.03.28

【人】がその気にならなければ素晴らしい商品でも売れない

 ブライダル業界は【人】勝負になっている。テイクアンドギヴ・ニーズの岩瀬賢治社長は、リニューアルを手掛けた施設が前年比20%増と好調に推移していることに関し、改装したことそのものよりも、これまでの様々な積み重ねによって担保されている強みが発揮されているとその理由を語っている。積み重ねとは、スタッフの自主性を導く企業文化や、そこで働く【人】の意識。さらに採用、教育、人事制度。人材力をフル活用する組織の整備などによって、各施策が大きな効果を発揮しているわけだ。
 これまでの勝負のポイントは、店を増やし大量に広告宣伝を投入できる情報力・資金力であり、新たな施策をどんどん打つ企画力であった。【人】勝負の今は、店舗運営、接客、販売を担うべき優秀な人材がそもそもいるのかということが問われてくる。採用・教育・人事制度で【人】を向上させる。その力をフルに発揮できる組織を構築することに費用や時間を使い積み重ねてきた企業こそが、勝ち残れる時代だ。
 一方、人材流出が激しい企業は、採用、教育などのノウハウを積み重ねることが出来ず、常に場当たり的な対応を迫られる。採用に関しても、すぐに離職をしてしまう企業では、頭数を揃えることに主眼を置いてしまい、質を求めることが困難になる。企業側として欲しい人材像も明確化しにくい。教育についても、成果を見出すことが難しく、現状のシステムそのものが果たして最適なのかどうかのジャッジも出来ない。組織全体の年齢構成、キャリア構成のバランスも崩れていく。結果、さらに離職率が高まるという悪循環となる。
 こうした環境では、どんなに素晴らしい商品・サービスを企画しても、対面販売の最前線にいる【人】がその気にならないため、なかなか業績も伸びてこない。笛吹けど踊らず。ところがこうした企業では往々にして、業績不振を【人】の責任にしてしまう。結果として、働く事へのモチベーションはさらに低下する。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月11日号)