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  • 社説:潮目
  • 19.03.07

部門を超えた商品開発の経験は積極的な空気を作り出す

 前号で特集したホテルの新しい披露パーティー。これまでにないスタイルだけに、当然認知されるまで多少の時間はかかるだろう。とは言え大事なことは、既存の披露宴の課題を分析した上で、新商品開発にチャレンジしたことである。
 特にホテルの場合は、とかくセクショナリズムが課題とされ、新しい商品を作ろうにもなかなか全社的な対応が難しいという側面があった。披露宴のスタイルを変えることになれば、調理やサービスにも大きな影響が出てくる。プランナー目線で、顧客ニーズに沿ったアイデアを提案しようとしても、商品化までにはシェフやキャプテンなど、自分よりもベテランを相手に進めなければならない。年齢やキャリアを盾に、一蹴されてしまうという声も少なくない。一番身近でカップルのニーズに触れているプランナーの貴重な意見が、商品に反映することが難しいのはそのためだ。
 その点、京王プラザホテル札幌は、部門を跨いでのプロジェクトチームを発足し、半年にわたって商品開発を進めてきた。この経験は、今回のみならず、今後様々な側面でも力を発揮する可能性がある。またホテルニューオータニが昨年発表した4 皿の婚礼料理メニューは、総料理長の発案で開発。ウエディングに対して、全社的な取り組みの空気を作れていることの証明でもある。今後は、ウエディングを重要と位置付け、部門を超えて積極的に対応していくという空気を作れるかどうかが問われる。
 こうした空気を会社全体で作り出すと共に、商品開発の経験はその後の新たな商品を生み出すための土壌にもなる。セクショナリズムを打破し風通しが良くなった組織になれば、様々なアイデアを実現できるチャンスも増えてくる。チャンスが増えれば、社員からのアイデアも次々に出るものだ。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月21日号)