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  • 社説:潮目
  • 18.12.16

結婚式のフォーマットを変え「本質的な価値」提供のチャンス

  未婚少子化と共に、ナシ婚層が今後もさらに拡大すれば、ブライダルマーケットはますます縮小していく。結婚式をする必要がないと思われてしまう可能性として、例えば働く会社への帰属意識。終身雇用であれば、これからも長くお世話になるであろう会社の上司や同僚、部下を招いてのお披露目も考えるだろうが、転職が当たり前の時代ではその必要もなくなっている。ネットでのつながりを重視するデジタルネイティブ世代は、リアルな人間関係がそれ以前の世代よりも希薄になっている。そもそも呼ぶべき友人、知人が少なければ、結婚式を実施する価値があるのかと考えてしまう。初婚年齢の高まり、再婚率の上昇もまた、ナシ婚の拡大を牽引する要素だ。
 ブライダル企業では、ナシ婚に対して様々な施策を打っている。こうした取り組みは10年後、20年後に向けて大切なことだ。もっとも、本質的に考えるべきは、現状の結婚式、披露宴のフォーマットそのものが、既に50%の人にしか価値を与えられていないこと。この割合は、今後さらに縮小していく可能性があることではないか。既存の商品を改めて見直し、ナシ婚層に価値を感じさせられる別の武器を持つ必要性が高まっている時期でもある。
 今号の特集で紹介している、ホテルニューオータニの4 皿メニューも、ある意味でナシ婚層に価値を感じさせられる別の武器である。披露宴の料理とはこうあるべきという常識が、ゲスト目線で魅力を感じられなくなっている中で、4 皿に凝縮することでこれまでとは異なるお祝いの空間、時間を提供することが可能となる。料理の皿数が変わることで、当然披露宴のフォーマットも変わってくるからだ。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月1日号)