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  • 18.07.26

アロマ空間デザインの可能性*vol.1*心地良い特別な空間に欠かせない「香り」【アロマ空間デザイナー 石井保子氏】

香りがもたらす力とその魅力とは?

 皆さんこんにちは。アロマ空間デザイナーの石井保子と申します。今回からの全6 回の連載では、結婚式場や商業スペースなどを創り上げていくなかで、香りがもたらす効果やその影響力などをお伝えしていきます。よろしくお願いいたします。
 皆さんは生活の中で、「香り」をどれだけ意識しているでしょうか。日々私たちは、さまざまな香りの中で生活をしています。例えば、植物の香りに季節の移ろいを感じたり、朝に淹れるコーヒーやトーストの香りでぱっと目が覚めたり、入浴剤のアロマの香りに包まれて、ぐっすりと眠りにつけたり。時には、旅先やかつて暮らした場所での記憶が、香りを通して蘇ってくることも。香りは嗅ぐことで、私たちの心と体を癒し整え、心地良い特別な空間へと導いてくれる不思議な力があるのです。

新たな領域“香りの世界へ”

 私がこの世界に興味を持った2 つのエピソードを紹介します。前職で勤務していたナチュラルコスメ会社では、植物の持つ力、アロマの知識についてより深く学びました。中でも一番印象に残っている出来事は、約2 年間開発メンバーとして携わった、トップメイクアップアーティストとのコラボレーションによる商品開発です。開発時は、商品に使用する素材を求めて、より多くの地方へ足を運び、その土地の方たちとふれ合い、素材がどのような場所で育ち、そこにあるストーリーを1 つ1 つ丁寧に理解することから始まりました。この経験を通して、私の記憶に残る香りの1 つとなったのが、当時訪れた佐賀県唐津の耕作放棄地で咲くジャパニーズネロリの花の香りです。広大な自然に囲まれた耕作放棄地に咲くジャパニーズネロリのほんのり甘く、癒される香りと、青々と茂った新緑の香りに包まれた時の感覚、素材に必要な芳香蒸留水を作るためにその花を摘んだ後、手のひらに残るかすかな花の香りは、今でも忘れることなく鮮明に憶えています。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)