NEWS

ニュース

  • プランナー
  • 17.10.03

【トップランナー】カップルの考えを拾い続けるスキルが大切(フリーランスウエディングプランナー 岡村奈奈さん)

フリーランスウエディングプランナーとして活躍する岡村奈奈氏。結婚式のプロデュースだけでなく、会場が決まっているカップルの悩み相談に応じる「カウンセリング」もメニューに用意している。複数の会場を経験した後、フリーとして13年のキャリアを積み上げてきた岡村氏から見た、いいプランナーと“悪い”プランナーの境界線とは。ブライダル産業フェアでポイントを述べた。
 岡村氏によると、いいプランナーと“悪い”プランナーの境界線は、簡単に引けるものではないという。
 「素晴らしいプランナーがミスをしてしまうこともあれば、これからスキルを伸ばしていく成長段階のプランナーが、とてもいい提案をすることも。グッドとバッドが常に入れ替わるのが、プランナーなのです。カップルはもちろん、列席者から常に評価される立場にいることは、頭に入れておきましょう。」
 いいプランナーとはどんなスキルを指すのか。
 「私が考えるいいプランナーとは、それぞれのカップルに合っているかどうか。会場が決まった後に、私のもとにカウンセリングに来る新郎新婦の中には、担当プランナーの不満を漏らす方もいます。仕事が遅い、提案してくれない、流れ作業のようになっているなど、意見は様々。ただ、考えてみて下さい。『仕事が遅い』を言い換えれば、1つ1つしっかり作業を進めていると捉えることが出来る。一方で、的確に素早く仕事をするプランナーを見て、流れ作業のように感じる顧客もいるでしょう。要するに、それぞれのカップルのニーズに、常にプランナーが合わせていくことが大切です。」
 「例えば、結婚式準備に関しては知識がないから、打ち合わせスタート時にはしっかり1つずつ確認していきたいと思う新郎新婦も多いでしょう。一方で、式直前になってくると準備も大詰めになるわけですから、スピード感を重視する可能性も。同じカップルでも、タイミングによって求めるものは変化するのです。つまり、『新規の時はこう言っていたよな…』と勝手な思い込みにはめるのはNG。カップルをよく見て、よく聞いて、ちゃんと拾うことが大事ですが、正確には、よく見続けて、よく聞き続けて、ちゃんと拾い続ける。1 回の打ち合わせで考えが変わることだってあります。だからこそ常に緊張感を持つべきなのです。」
 もう1 つ重要なテクニックが、会話のラリーが出来るかどうか。
 「例えば新婦が『太っているのでドレスが似合わないかも…』とコンプレックスを言ってきたとしましょう。そこで、『提携の衣裳店は、18号までドレスを取り揃えていてサイズも豊富なので、ご安心を!』と言って喜ぶ新婦はいるでしょうか。代わりに『私はあまり気にならないと思うのですが…お客様はデコルテ部分が特に綺麗なので、胸元部分にレースをあしらっているドレスだと、デコルテがより強調されて、とてもお似合いになると思いますよ。何をお召しになるかゆっくり考えてみて下さいね!』と言ったとします。一般論ではなく、その人に向けたセリフで返すことにより、顧客のテンションは上がるはずです。」
 「こうした会話のラリーがきちんと出来ていないと、カップルは、担当プランナーと“合わない”という感情を抱きかねません。結果、“悪い”プランナーと評価されてしまうのです。会話1つをとってもニーズを拾い続けるということが大切なスキルです。」