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連載6〔今こそ!!ホテルウエディング〕ブランドカラーを踏まえたプロダクト開発【ADLIVE マーケティング部 部長 中野絢氏】

連載6〔今こそ!!ホテルウエディング〕ブランドカラーを踏まえたプロダクト開発【ADLIVE マーケティング部 部長 中野絢氏】

当社の撮影では、ホテルの課題を解決しながらプロダクトを並行して作っていくことを大切にしています。例えば挙式の稼働率が少ないという課題があれば、新しいセレモニーを作る。さらにそれを深掘りしていくと、社員のモチベーション向上が必要といった根本的な課題に突き当たり、それも含めて撮影を通じて解決していきます。

あるホテルでは、撮影前にまず社員全員へのアンケートを実施しました。ブライダルのみならず、宿泊、宴会などすべての部門を対象に。そこで出てきたのは、地元で有名なホテルで働けていることは嬉しいものの、コロナを機に浮上した多くの不満でした。また、ホテルのリーフレットにはブランドや歴史が紹介されている一方で、実際に内容を熟知しているスタッフは非常に少ない。つまりホテルの本来の強みを、社員の多くが語れない状態でした。

もう一つ、ブライダルの場合は、ホテルで大切にしているブランドが一気通貫になっていないことも多いです。ホテルで使用すべきカラーが決まっていても、トレンドなどを反映しすぎて、全く異なるものになっているなど。

こうした課題を受け、ブランドカラーを使ったコーディネートと、ホテルならではの挙式を作っていきました。コーディネートは、ロゴマークやパンフレットのデザインに使っているブランディングカラーを重視。挙式に関しても、ホテルが大切にしているカラーを意識しました。これによりブライダルであっても、ホテルのブランドを語れるようにしていったわけです。

挙式は、ホテルの魅力でもあるロケーションを掛け合わせた形で、ガーデン挙式を開発。もともと挙式を実施していなかった、料亭から見える和風の庭を使いました。ブランドカラーを重視した花材を使用し、オリエンタル基調がベストという判断から、ランタンなども装飾。結果として、ガーデン挙式であっても、洋装和装どちらにも似合う作りになっていきました。

このホテルの事例は、ちょうど周年の節目の年の取り組みでした。ホテルのカラーを表現した挙式が誕生したことによって、何故この色を使った挙式であるのか、プランナーたちが理由も含めてストーリーを語れるようになります。それは歴史を重ねてきた周年を大切にする気持ちにつながり、1 人ひとりのモチベーションを高めていきます。仮に料理一つとっても、会場として大事にしているスペシャリテ一品、つまり核の部分を語ることが必要で、そのためのツールを制作していきます。

特にブランドカラーはブライダルであってもしっかりと押さえるべきで、カラーを踏まえたコーディネートを撮影すれば、自ずと語れる写真になります。モチベーションアップのためには、何故こうなったのかの説明が必要であり、プランナーの中でカラーが共通言語になっていきます。自分たちの働いている会社の言語化によって、【○○らしい】という言葉が飛び交う状態が理想であると考えます。

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月11日号)