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連載5《AI時代のインスタグラム活用術》ターゲットを明確にしたうえで広告配信を【ドキドキ CDO 萩原 均氏】 

連載5《AI時代のインスタグラム活用術》ターゲットを明確にしたうえで広告配信を【ドキドキ CDO 萩原 均氏】 

AIを活用しコピーなどを作成

前号の連載では、インスタ上のオーガニック投稿と広告は“地続き”であることを解説しました。SNS広告に使う素材を選ぶ際に重視すべきは、担当者の感覚ではなく、実際の反応データ。現場ではつい、「綺麗な写真だから広告にしよう」と決めがちですが、本当に見るべきは、どの投稿が保存され、どの投稿にコメントがつき、どの動画が最後まで見られたかの結果です。すでに見込み客の関心を掴んでいる素材は、広告にしても反応が取りやすくなります。これは初回連載でも触れたように、AIが投稿の保存・コメント・シェア・視聴データを分析し、次の戦略まで提案してくれる流れと繋がる考え方。経験や勘だけに頼らず、データに基づいて広告素材を決めていくことで、無駄打ちはぐっと減ります。

広告運用の現場でも、AIの活用をオススメします。例えば同じ会場写真であっても、世界観訴求に寄せるのか、フェア案内に寄せるのかで、求められる見せ方は変わります。動画の場合も、冒頭でチャペルを見せるのか、料理や演出シーンから入るのかで、伝わる印象は大きく変わります。こうした見せ分けの案出しや、ターゲットごとのコピー作成、訴求軸の整理、複数バリエーションの作成は、本来かなり手間のかかる作業です。広告は一発で正解に辿り着くものではなく、試し、比べ、改善を重ねながら最適化していくもの。だからこそ、その回転を速くしてくれるAIの存在は、現場にとってとても心強い味方になります。

とはいえ、最後にカップルの心を動かすのは式場の魅力そのものです。広告で大事なのは派手さではなく、「この式場は自分たちに合いそう」と思ってもらえるかどうか。高級感が強みの式場なら、その上質さがにじむ表現が必要ですし、アットホームさが魅力なら、温かさの伝わる見せ方が向いています。誰に来てほしいのか曖昧なまま広告を出してしまうと、表示は伸びても来館まで行かず、コストばかりが膨らんでしまいます。広告運用は配信の技術である以上に、自分たちの式場の良さを誰にどう届けるかを、整理する仕事でもあるのです。

そしてもう1 つのポイントは、広告の成果をクリック数だけで判断しないこと。式場集客では、その先の質まで見る必要があります。来館予約に繋がったか、相談会への参加が増えたか、本気度の高い層に届いているか。ここまで丁寧に見て初めて、広告がうまくいっているかどうかが分かります。クリックを多く集める以上に、数は多くなくてもしっかり検討してくれるカップルに届いているなら、その広告には大きな価値があるということです。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月21日号)