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キーマンに聞く

連載35《自社運営施設では成約率60% 中小会場の成約率UP》地域資源をウエディングと掛け合わせる 【KAKEHASHI 代表取締役寺田 英史氏】
当社では地方会場のこれからの役割として、地域資源とウエディングを掛け合わせ、新たな価値を生み出す取り組みに向け進んでいます。静岡の人宿町と匠宿(たくみしゅく)において、いずれも地域の持つ魅力を生かしながら、フォトウエディング、パーティー、宿泊などを組み合わせた新しい商品づくりを目指しています。
人宿町は、かつて映画館などが立ち並び、多くの人でにぎわっていたエリアでした。しかし時代の流れとともに人通りは減少し、街の活気も失われていきました。この街の再生を手掛けたのが、静岡市にある建築デザイン会社です。その会社は飲食店の誘致や街並みの整備を手掛け、現在では若手料理人の経営する人気店が集まるエリアへと生まれ変わりました。和食、洋食、中華をはじめ、個性豊かな店舗が軒を連ね、街歩きも楽しめる人気スポットとなっています。
この人宿町を舞台に、新たなウエディングの展開を話し合っています。フォトウエディングのロケーションとしての可能性もあるほか、街に点在するレストラン、花店、多目的スペースなどを組み合わせ、街全体を祝いの空間としていく構想です。
人宿町には、宴会にも利用できる多目的ホールがあり、キッチン設備も備えています。こうした施設を活用しながら、少人数のパーティー、カジュアルなウエディングを実施することもできますし、それこそエリアの飲食店を使った屋台めぐりのようなパーティースタイルも考えています。街並みとしても、細い路地に飲食店が並んでいる場所もあって、いわば屋台街のような雰囲気。一つの会場に集まるのではなく、街を回遊しながら料理・交流を楽しめるスタイルにすれば、これまでにないものとなります。街全体を一つの会場として捉えることで、人宿町ならではの景観や空気感を生かしたウエディングを実現できるでしょう。
もう一つの取り組みが、伝統工芸体験施設「匠宿」との連携です。匠宿は、藍染めや陶芸、竹細工など静岡の伝統工芸を体験できる施設で、多くの職人が工房を構えています。一棟貸しの宿泊施設も整備されていて、滞在しながら地域文化を体験できる観光拠点となっています。もともとは行政が運営していましたが、デザイン会社で運営を担うようになってから施設の魅力も高まり、インバウンドを含め多くの来場者を集めています。そこで宿泊とフォトウエディング、さらに伝統工芸体験を組み合わせた体験型商品の造成を提案しています。撮影だけで終わるのではなく、滞在し職人文化に触れる、その土地ならではのウエディング体験を提供していく案です。
人宿町では街全体を舞台とした祝いの場づくり、匠宿では地域文化を体験する滞在型フォトウエディング。それぞれ異なる地域資源を生かしながら、ウエディングを掛け合わせることで新たな価値の創出を進めていきます。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月1日&11日合併号)

