LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

連載34《当日施行力を向上させる サービスのレベルUP》介添えは分業制でなく一日通してサポートを【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】

連載34《当日施行力を向上させる サービスのレベルUP》介添えは分業制でなく一日通してサポートを【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】

介添えスタッフの役割について、披露宴の中だけの新郎新婦(特に新婦)のサポートという位置付けをしている施設も多くなっています。ただ顧客満足度を考慮すると、それではあまり意味はありません。ブライズルームからの動線や、リハーサルがあるのかないのか、親族紹介で顔を出すのかなどの案内もまた介添えの役割。

と言うのも、ヘアメイクにはこうした細かな情報まで入ってこないため、新郎新婦はその後への不安を抱えてしまうからです。もちろんプランナーやキャプテンがその役割を果たすというやり方もありますが、結婚式全体を考えれば、その段階から介添えが一緒にいて、一気通貫でサポートすることによって安心感を与えられます。

最近、介添えは披露宴のみで、挙式については挙式担当のアテンドに任せているケースも出てきています。いわば分業制で、それこそ介添えはブライズルームから挙式会場の入口まで連れてきて、後は挙式アテンドにお任せ。これもまた不安を感じさせることになり、それならば介添えが挙式も含めてサポートすれば良いわけです。

理想は一日通しての新郎新婦のサポート役ですが、そのためには様々な知識も必要です。結婚式全体の一日の流れ、挙式の進行、親族紹介のやり方など。つまり、介添え担当を誰にするのかという部分に関わってきます。

実際にはその役割を軽んじて考えている施設もあり、介添え担当をアルバイトに任せる、派遣社員の場合もあります。また新入社員にプランナーになる前の勉強の場として担当させるケースも見られます。ただ、それで果たして新郎新婦の安心感を担保できるでしょうか。

知識はもちろんのこと、挙式・披露宴中のアテンドではドレスの裾さばき、写真映えするポーズのアドバイスといったスキルも求められます。また幅広い役割であれば、各部門スタッフとのコミュニケーションも大切。進行表を読み込んでイメージを描かなければならないため、新入社員がすぐに出来るというものではありません。

特に最近は、結婚式において写真映えが重視されています。挙式・披露宴中だけではなく、ブライズルームのお仕度、移動中に館内の各所で撮影するなど。一日を通してどこで写真撮影するか、ポージングのアドバイスやドレスの裾さばきで、美しい写真を残していかなければなりません。当然、ドレスは常にベストな状態を保たなければならず、時にはヘアメイクを簡単に直すことも必要になるでしょう。その点では、やはり美容スタッフによる介添えが改めて必要な時代になっているとも考えられます。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月1日&11日合併号)