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キーマンに聞く

『ゼクシィ』創刊30周年【リクルート 『ゼクシィ』 統括編集長 森奈織子氏】
リクルート(東京都千代田区)の発行するゼクシィは5月、創刊30年を迎えた。これを機に、12月1日から新コピーの「あなたが幸せなら、それでいい。」の打ち出しをスタートした。都内複数箇所で屋外広告も掲示し、反響を呼んでいる。男女の法的な結婚に限らず、事実婚、同性カップルなど、すべてのカップルの選択肢が当たり前になることを願った今回のコピー。言葉に込めた想いを、『ゼクシィ』統括編集長・森奈織子氏に聞いた。
時代に合わせたコピー
――創刊30周年を迎えたゼクシィですが、これまでもテレビCMやコピーを通じて、多くの人に結婚・結婚式の素晴らしさを発信してきました。
森「ブライダル業界でのキャリアが長ければ、『パパパパーン』の曲を使ったCMを覚えている人も多いかと。2001年から始まった『ゼクシィCMガール』は、初代の加賀美セイラさんをはじめ、広瀬すずさんや吉岡里帆さんなど、今や人気の女優・タレントも多く、ブランド力を大きく上げたと考えています。コピーの部分で言うと、『プロポーズされたらゼクシィ』は特に認知度も高く、言葉の持つ力も活用して、ユーザーへの訴求アップを図ってきました。直近で言うと、2017年のブランドCM内で打ち出したコピー、『結婚しなくても幸せになれるこの時代に私は、あなたと結婚したいのです。』は大きな反響がありました。日々便利になっていく世の中は、たくさんの幸せを様々な面で感じられる。そんな時代に、『それでもあなたと結婚する』ということへの、喜びや幸せを表現できたコピーだったと感じます。」
――新たに打ち出しを開始したコピーは、「あなたが幸せなら、それでいい。」。この言葉に込めた想い、決定の背景は。
森「2017年の『結婚しなくても~』の当時は、結婚するのが当たり前ではなくなってきた時代に突入していたことから、その価値観を認めつつも、結婚し誰かと生きていくのは素敵なことだと伝えたかった。2020年以降コロナの影響で価値観の多様化は一気に進み、結婚を選択するカップルもいれば、結婚の中でも再婚や国際結婚もあるわけです。籍を入れない事実婚、週末婚など、法的な婚姻関係にとらわれない、様々な“ふうふ”のカタチや生き方も、少しずつ増えてきた。そこで今回のコピーを通じ、婚姻関係にとらわれず、その人が幸せを感じられる全ての選択を尊重したいという、私たちの考えやスタンスを改めて伝えていこうと。もともとゼクシィは結婚情報誌として、式場紹介はもちろん結婚にまつわる様々なトピックスを紹介してきましたが、例えばここ最近、妻の姓になる場合の情報や、セクシュアルマイノリティーカップルの結婚のカタチなど、多様な情報も取り上げています。実際に、『この生き方が正しいのか考えることもあったけれど、勇気をもらえた』など、ユーザー、読者からの反響も見られています。幸せになる全ての選択肢を後押しすることで、媒体としても進化していきたいとの想いを持っています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月21日号)

