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《輝く女性支配人 VOL.28》業務の延長線が支配人の立場 異業種への転職を経てブライダルに再挑戦【ワールドサービス ルシェルブラン表参道 支配人 髙濵 優さん】

《輝く女性支配人 VOL.28》業務の延長線が支配人の立場 異業種への転職を経てブライダルに再挑戦【ワールドサービス ルシェルブラン表参道 支配人 髙濵 優さん】

 姉の結婚式を機に婚礼業界に興味を持ち、サービスアルバイトからワールドサービス(大阪府泉佐野市)での仕事を始めた髙濵優さん。1年後に社員となりプランナー業務を始めたものの、新規接客の難しさを痛感したという。梅田エリアへの異動を機に意識も変わり、その後は自身のスキルアップを目指して異業種に転職。2019年にワールドサービスに復職した。今年から、ルシェルブラン表参道の支配人として活躍中。少数精鋭の規模だからこそ、チームワークを大切にしている。

手紙のシーンに感動
「ブライダル業界に興味を持ったキッカケは、姉の結婚式。クルーズウエディングらしく海を感じられる楽曲を選ぶなど、一緒に準備を進めたので、当日カタチになったのを見た時は嬉しかったですね。家族に向けた手紙のシーンは、感動もひとしお。『結婚式の仕事って素敵』と感じました。とはいえその憧れは〝ぼんやり〞したもので、学校卒業後に就職したのはケーキショップ。今後のキャリアに悩んでいた時、ケーキ店のアルバイトスタッフが当社の運営するリヴァージュブランでも掛け持ちで働いていて、紹介を通じて当社でのサービスアルバイトをスタートしました。」
「1年後社員としてプランナーになってからは、苦戦の日々でした。基本的に一貫制だったので、新規を決めない限り担当施行は増えていかない。当時はまだ社会人なりたてで、『成約を取る』ことに対する考えも、今思い返せば〝甘かった〞と感じます。徐々に仕事に慣れ成約も少しずつ取れるようになり、更に意識を高めたのは、2011年の梅田エリアへの異動でした。在籍していた岸和田の会場はそこまで競合も多くなく、地元カップルの来館が中心。一方梅田は大阪の各市内、更には京都、神戸などからもアクセスしやすいエリアですし、何よりも式場の数が圧倒的に多い。いくつもある施設の中から、私たちを選んでもらうことの難しさを改めて痛感しました。それを機に競合会場がどんな風に打ち出しているのか勉強し、改めて自社会場の強みをしっかり伝えていく重要性を感じました。当時の梅田店舗はそこまで新しい施設ではなく、ハードにおいては有利とは言えない会場。そこで、肉料理などはシェフが目の前で調理し、ゲストに直接提供する、当社ならではの動きのある演出『シェフズダイニング』の提案などに磨きをかけていきました。『新郎新婦とゲストで過ごす時間こそ、式当日の満足度に繋がっていく』と、結婚式の価値を改めて見直す機会になりましたね。」
「2016年には一旦他業界に転職。アルバイトも含めて10年近く勤務したので、〝やりきった〞というのもあったと思います。退職後も当時の上司とは連絡を取り合う仲で、『戻ってこないか』と誘われたのが再入社のキッカケでした。異業種に転職後はマーケティング業務にも従事していて、『これをもう少し前に知っていたら、婚礼集客に活かせたな…』と感じることもあり、お世話になった上司から声をかけてもらえたのも嬉しかったので、『もう一度婚礼に挑戦しよう』と決意しました。」
中間層との関係性強化
「昨年までは副支配人、今年から支配人を務めていますが、部門をまとめる頼れる部長の存在もありますので、これまで積み重ねてきた業務の延長線上が支配人の肩書きと思っています。現在の会場はワンバンケットの施設で、少数精鋭のチーム。コミュニケーションも取りやすい環境となっています。その上で大切にしているのは、マネージャーとして活躍している中間層との関係性強化です。例えば数字に関しても、今月の売上、成約件数などはもちろんのこと、店舗運営に必要な経費もシェア。電気代、水道代はいくらで、結果利益はどれくらいになるのか。その意識付けに注力しています。また、キッチンメンバーを含めて、関わる時間を大切にしています。プランナーとキッチンとの信頼関係が構築できていなければ、仮に施行当日何かあった時にお互いカバーできなくなる可能性もゼロではありませんから。『イレギュラー対応だけれども、チームのために』と思えるよう、団結力を高めていきたいですね。」
法人案件で人として成長
「渋谷駅からアクセスできる立地ということもあり、一般宴会、テレビ撮影といった場所貸しなどにも注力し始めています。法人関係の案件は、色々な業種の人と関わるチャンスで、知らなかったことを知れる、そして人として成長できる機会。結果として婚礼の接客にも磨きは掛かってくるでしょうから、結婚式の枠にとどまらず、若手メンバーにも様々な経験の場を用意し、より輝く人になってもらえたら嬉しいですね。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)