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《いい結婚式に繋がるプランニングのこだわり》ゲストを結婚式に巻き込む仕掛け【ブラス エグゼクティブプランナー アージェントパルム 副支配人 藤井菜実氏】
皆さんこんにちは。私自身結婚式のプランニングにおいて、『感動する舞台作品のように創る』ことを大切にしています。連載3回目の今回は、『ゲスト(〝観客〞)を巻き込む仕掛け』についてお話ししていきたいと思います。
『仕掛け』と聞くと、「何かすごいことをたくさん詰め込む必要があるのでは」と考える人がいるかもしれませんが、そうではありません。特定の演出やシーンを入れる時、ゲストの感情が置いてきぼりにならないように、順番や声がけなど細かい仕掛けを積み重ねていくということです。『GOOD WEDDING AWARD 2021』でグランプリを獲得した、カップルの結婚式で行なった『ゲストを巻き込む』具体例を見ていきましょう。例えば、披露宴中に流すことの多い生い立ち映像ですが、このカップルの場合は、敢えて挙式の冒頭のタイミングにチャペルで映像を流しました。もともと大人数で披露宴を検討していた2人でしたが、コロナ禍で、友人や同僚は全員挙式のみ参加に。だからこそ、チャペルへの新郎新婦入場前・挙式の冒頭に映像を見てもらうことで、挙式のみ参加のゲストも思い出を振り返り、テンションを上げてもらいたいと考えました。細かい仕掛けですが、映像を見て様々な感情が生まれた流れでの新郎新婦入場は、感動のシーンになりました。
また、挙式は通常20〜30分ですが、このカップルの場合は45分と長めに設定。挙式のみ参加のゲストが多かったことから、誓い合うだけでなく、花束贈呈や花嫁の手紙などの演出を組み込んだため、45分という長さになりました。一方で、これまで結婚式に列席経験のあるゲストであれば、「今日の挙式、なんだか長いな…手紙もここで読むの?」と、頭にハテナが浮かんでしまう可能性も。逆に、疑問を事前に解決できれば、ゲストは挙式に集中することができます。そこで、この45分間をどういった時間にしたいのかを新郎新婦の口からゲストに伝えてもらうことに。新郎新婦がチャペルへ入場した後、すぐに挙式に移るのではなく、お二人からの挨拶という形で「皆さんに感謝を伝えられる場にしたい。少々長くなりますが、お付き合い頂ければ嬉しい」と話してもらいました。尺や演出が〝イレギュラー〞な挙式だからこそ、ゲストの気持ちを置いてきぼりにしないように、細かい仕掛けを積み重ね、ゲストを巻き込んでいくことが大切なのです。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月21日号)

