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キーマンに聞く

Talk session〈デザイナーズ・ルーム〉後編 ~YOKO YAMASHIRO Designs CEO 山城葉子氏×ホールデザイン 代表取締役 杉山敦彦氏
ホールデザイン(東京都目黒区)杉山敦彦社長が、業界で活躍するデザイナーとブランディングなどをテーマにトークセッションする本企画。3月21日号に続き、YOKO YAMASHIRO Designs(東京都渋谷区)のCEO山城葉子氏をゲストに迎えた後編。前編ではTHE TREAT DRESSING(以下トリート)の立ち上げから成長過程をブランディング視点で語りあったが、今回はドレスショップとして大切な写真映えを意識した試着撮影のこだわり。トリートから独立した山城氏が、新たな挑戦と世界基準の重要性を語る。
海外との人脈が財産
(前号からつづく)
杉山「トリートのイメージというと、やはり山城葉子さんそのものかと。洗練されていて、センスが尖っているイメージは強いですね。例えば店の内装も一見すると甘い感じではあっても、細部までしっかりと作り込んでいることでオシャレとなりそれが最大の特徴かと。変な軽さがないため、全体的に洗練されているというイメージを顧客にも与えられるわけです。そのためインスタなどの写真も、そうした店で写すから素晴らしい仕上がりになるのでしょう。トリートは試着時の写真もオシャレですし、花嫁が投稿するハッシュタグの画像が、多くの人に憧れを抱かせています。」
山城「写真に関しては、顧客自身に撮らせるのではなく、絶対にショップのスタイリストが撮影するようにしてきました。Leaf for Bridesドレスの卸し先であ る地方の衣裳店向けの勉強会でも必ず言っているのは、花嫁に写真を撮らせたらダメということ。花嫁は後で撮影した写真を見て、どのショップにするのか、ドレスにするのかを決めるわけです。写真一枚であっても、選ばれるためには重要で、だからこそどれだけ素敵かが問われてきます。 光の当たり方を把握した上で、どんなスタイルが素敵に見えるかを追求。角度、花の持ち方、姿勢も含めて、一番素敵に見えるポイントを花嫁にアドバイスし、キレイに見える場所でスタイリストが撮影します。特に最近では、インスタで試着時の写真がアップされることも増えています。だからこそ花嫁の携帯の中に収められる写真も含めて、全てがブランディングに繋がっていくという意識が必要かと。素敵な写真にするために、ブーケなどのアイテムもオシャレなものをショップで必ず用意しておくべきです。」
杉山「確かに試着の写真でありがちな、鏡に映った自分の姿を自撮りするよりも、スタイリストが決めた画角の方が素敵に見えるのは当然のこと。最終的に選ばれるためには、その写真のクオリティによりますから。」
――インスタが沸騰する以前から、撮影についてこうした対応をしてきたわけですね。
山城「トリートのスタッフたちは、どういう角度でどういう写真を撮ったら可愛く写るのかを常に考え、全員で共有しています。それを花嫁にもキチンと伝えた上で、素敵な写真にする。 例えばドレス姿で椅子に座った時でも、靴の見え方一つで可愛くなれるかどうかが決まるのです。また、ショップ内の撮影ポイントも大切で、神戸店では壁紙を常に変えていました。家に帰ってどのショップにするか、ドレスにするのかを検討する時に参考にしてもらえるよう、それならばカワイイ壁紙があったほうがいいよねなど、常に写真映えを意識していましたね。」
杉山「こうした対応もまた、ブランディングに繋がっていくわけです。そもそも、10年で売上も一気に伸び、みんなが憧れるブランドを作り上げていきまし た。最初は一人でしんどかったこともあるでしょうが、逆に言えばそれで良かったのかもしれません。想いやコンセプトを正しく伝えていくという点でも、一人で100%やったことが成功をもたらしたのかと。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月1日号)

