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キーマンに聞く

BPの歴史を辿る映画を製作【BP・創業者 シューソン代表取締役社長 今野秀尊氏】
昨年末に創業50周年を迎えたBP(横浜市中区・旧社名ブライダルプロデュース)。この半世紀にわたる軌跡が映画となる。同社の創業者である今野秀尊氏がエグゼクティブプロデューサーを務め、9月30日から日比谷TOHOシネマズを皮切りに公開される【Bridal, mySong】だ。映画は婚礼事業に邁進してきた今野氏の歴史をベースに描かれ、その中ではウエディング文化の昭和から平成、令和への移り変わりも表現。主演を小出恵介さんが務めるなど、話題を集めている。「一人でも多くの人に結婚式の素晴らしさを、映画を通じて伝えたい。」と語る今野氏に、映画製作までの経緯と今作品の魅力などを聞いた。
BP50周年記念作の意味も
―― 9 月20日に試写会を実施し、30日に日比谷TOHOシネマズで封切りされます。今回の映画製作のきっかけとは。
今野「映画製作は2 本目になりますが、1 作目のハッピーウエディングは業界のために、結婚式の仕事は素晴らしいと思ってもらいたいと作りました。今回は、BP50周年の節目であることが大きな理由です。記念の年ということで大々的にパーティーを開催しようかとも考えましたが、コロナでなかなかそうした状況ではない。記念の銅像を作る経営者もいるようですが(笑)、今風ではないですしね。色々考えていた時に、自分の原点は音楽と映画で、そこから結婚式の演出に飛び込んだ。それならば原点に戻って、もう一度映画を作ろうと考えました。」
――映画となると、製作までの時間も予算も非常にかかるというイメージです。
今野「まず監督のオーディションをしました。10人ほどが手を挙げて、全員と面接しこの人が一番よさそうだと思ったのが、今回監督を務めている45歳の板橋基之さん。長編は今回が初めてなのですが、これまで短編映画を国際映画祭にも出している監督です。次に板橋監督、シナリオライターと共に3 人で脚本を仕上げていきました。3ヵ月程度かかっています。」
今野「脚本をそのまま映画にすると、2 時間を超えてしまう。そうなると製作費も予算を大幅に超えるため、70分にまとめていきました。今回の映画は制作費で3500万円、その他にキャスティング費・宣伝費用などがかかっています。撮影自体は昨年11月のクランクインから、わずか10日で終わりました。エクセレントコースト、ザコンチネンタル、横浜迎賓館など、自社会場を使えるのは大きい。ロケも横浜周辺で実施し、スタジオを使ったのは居酒屋のシーン程度です。ちなみに予算に関しては、最初は全て個人で全て賄おうと思っていたのですが、BPの社長から会社の50周年の記念作品でもあるから、半分を出しますと。50周年の記念碑的な意味合いもありますし、社員のモチベーションにもなりますので。」
――内容は今野会長の自伝的なものなのですか。
今野「フィクションとノンフィクションの中間ですね。本当にあったこともあれば脚色もあります。私の自伝、BPの50年のノンフィクションでは、見に来る人も限られてしまいますから(笑)。ただ私の実像、BPの成長を表しているとは言えます。主人公は事業家ではなく、ブライダルを改革してきたプランナー。ブライダル業界に革新を巻き起こしてきたという内容は、私のこれまでの経験に基づいています。作品では金屏風、鯛が必須という昭和時代からスタートし、平成、令和の結婚式に移り変わっていきます。その時々の結婚式を映し出しているため、ある程度の年齢のブライダル関係者には懐かしさもあるでしょう(笑)。同時に若い世代にとっても、昔の結婚式はどんなものだったのかが映画を観ると分かるようになっています。衣裳も、各時代のトレンドにこだわっています。また結婚式場から苦言を言われて、それならば二次会専門の自分達の会場を買おうと考えるシーンもあります。これはまさにBPの歴史であり、最初の自社会場である異人館も映画には登場します。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月21日号)

