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4つのニーズに大別【エニマリ 代表取締役社長 貝瀬雄一氏】

4つのニーズに大別【エニマリ 代表取締役社長 貝瀬雄一氏】

 口コミサイトみんなのウェディングを運営するエニマリ(東京都中央区)は10月1日、共同代表の形で新たに貝瀬雄一氏が代表取締役社長に就任した。貝瀬氏は3年ぶりのブライダル業界への復帰であり、今後はメディア部門のマネジメントを担っていく。従来スタイルの結婚式の母数が確実に減少する中で、専門メディアとしてどのように役割を担っていくのか。口コミサイトとして蓄積してきたデータの活用など、新たな展開を語った。

ニーズに合わせた変化

――社長就任の経緯とは。

貝瀬「菅原正純との共同代表の形になります。私自身は8 月から本格的にエニマリに入りましたが、メディア部門とプロデュース部門を分け、菅原はプロデュースを、私がメディアをマネジメントしていきます。」

――それ以前は、ゼクシィ、タメニーでブライダルの仕事をしてきました。

貝瀬「1997年、リクルート人材センター(現リクルート)に入社し、2014年、リクルートゼクシィなびの社長に就任。ゼクシィ縁結びをリニューアルしてスタートさせるなど、婚活とブライダルを並行して担当してきました。その後2019年にパートナーエージェント(現タメニー)の取締役に就任。ウエディングフォトの『studio LUMINOUS』立て直しなどを担い、コロナ禍の2021年に不動産デベロッパーに移籍しました。2 年間新規事業の立ち上げを担当して、3 年ぶりにブライダル業界に戻ってきた形です。」

――久々のブライダル業界ということですが、メディアの役割も大きく変化しています。

貝瀬「ゼクシィで相談カウンターを展開していた時代から、少人数化・低単価化は進んでいくと見ていました。コロナ禍の3 年で、それこそ10年程度かかるだろう変化が急速に進み、市場の様相は様変わりしたと感じます。まずこの3 年間で列席経験のない人が増え、その影響から結婚式を検討するという層自体が減少してしまっている。ブライダルメディアとしても、新しいニーズに合わせたビジネス、サービスへ組み替えていく必要に迫られています。」

――みんなのウェディングの、媒体としての役割とは。

貝瀬「社内では【青コーナー】と言っています。ゲスト単価、人数というフレームを考慮すると、これまで60名超で5 万円超、つまり300万円以上の【ザ披露宴】をどのメディアでも中心に捉えていました。ただ、これまでのフォーマットの結婚式は開催する人も限られてきて、ご祝儀3 万円に対してゲストの負荷も厳しくなっています。そのシェアが以前に比べて3 割程度に減少している状況で、必要になるのは残りの70%に対してどのようにアプローチしていくことができるか。そこに舵を切っていくことが必要です。」

 

5000件の結婚式事例

――具体的にはどのように対応していくのですか。

貝瀬「ユーザーニーズの中心点は4 つあります。ゲスト単価軸としては5 万円以上、3 万円未満。ゲスト人数軸は60名以上、30名未満。例えば少人数だから低単価というわけではなく、リゾートなどもそうですが高単価なものも人気です。一方で、少人数かつ低単価、総額200万円以下を切るような結婚式のニーズも大きい。フォトウエディングもここに属します。大きく4 つに大別した上で、これまでのように単価5 万円・人数60名で300万円以上の結婚式だけでなく、他の3 つもきちんと色づけしてフォーカスしていくことが求められているでしょう。」

貝瀬「今までのスタイルとは異なる結婚式を、疑似体験してもらうことも必要です。列席経験がなければそもそもこういうものだというイメージが生まれず、結婚式をこれまでのパターンだけで捉えて、だったら実施しなくていいという結果になってしまいますから。みんなのウェディングでは、昨年から結婚式の事例を集めていて、その数は5000件以上に達しています。そのうち、取材をした記事は約500件あり、この事例に関しても4 つに大別して、より分かりやすく見られるようにしていきます。」

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月11日号)