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キーマンに聞く

階層・年次別の研修を担う【ノバレーゼ 教育研修部エキスパート 前田歩香氏】
社員のエンゲージメントを高める取り組みの一つとして、社内研修の整備がある。ノバレーゼ(東京都中央区)においてその役割を担っているのが、元プランナーの前田歩香氏だ。教育研修部のエキスパートとして、階層別・年次別の研修プログラムを構築し、自ら講師も務めている。特に重視しているのが、社内コミュニケーションの活性化だ。新卒社員を迎える際にも、2年目、3・4年目など、それぞれの年次毎にサポートする環境づくりを進めている。
自分の1年目を振り返る
――ノバレーゼの社内研修を一手に担っているそうですが。
前田「教育研修部という部署で、社内研修の構築・講師を担当しています。研修は4 月入社の新入社員から、マネージャー層まで、階層・年次に応じて全てのプログラムを作っています。私自身はもともとプランナーだったのですが、研修部に来たことで初めは立ち居振る舞いやプレゼンテーションなどを学び、現在はコーチングの資格も勉強しています。」
――研修プログラムとは。
前田「一つの研修に、いくつかのテーマを入れるようにしています。例えば若手研修であれば、会社のブランディング、タスク管理、プレゼンテーション、ビジネススキル、コンプライアンス。中間層については、プレゼンテーション、チーム作りなど。これを、3 回に分けて進めていくのが研修の基本となります。」
――スタッフの課題感を、どのように考えていますか。
前田「よく聞くのが、世代間のギャップです。『最近の若い者は・・・』という言葉もありますが(笑)、私からすると同じ年代である2・3 年目のスタッフでも、新人に対する世代間ギャップで悩んでいる。どんな声をかけてあげたら良いだろうなど、そこは変わらないテーマだなと思います。若手目線からすると、自分のことを分かってもらえない、ここは私のいる場所じゃないと思ってしまうと、結果として離職が早まってしまう可能性も出てきます。働き甲斐を感じなくなってしまうことに繋がってしまいますから、先輩たちとのギャップをいかに埋めていくかが大切になります。」
――世代間ギャップを、どのように解消していくのですか。
前田「軸は一緒なのですが、等級によってチームの中での役割は変わってきます。それぞれに、こんなアプローチをしたらどうかという所を、研修を通じて伝えています。例えば2 年目のスタッフ向け研修では、自分たちが1 年目で通ってきた年表を振り返ってみて、まずは最初に躓いたことを振り返らせます。そんな時に、先輩からどんな風に向き合ってもらえたら嬉しかったかなど、体験談を話してもらう。つまり、1 年目の新卒社員たちの気持ちを一番わかるのは、ここにいるみんなだよというメッセージを送ります。」
前田「エピソードの一つとして、2 年目の調理スタッフがこんなことを話していました。現場では当たり前である洗剤の補充ですが、それを見ていたプランナーの先輩から、『いつもありがとう、助かっているよ』と声をかけられたそうです。当たり前にやるべき仕事で褒められることではないと思っていたが、実は誰かのためになっていることに気づき、幸福度が上がった。自らの体験を振り返り、調理ではあっても、プランナーの後輩が入ってきた時にはそうしたことに気づいてあげたいと。自分の体験談をお互いに話しながら、役割はあるけれども一緒に楽しい職場を作っていこうというところに導いています。」
――棚卸しをしながら、どのように1 年目のスタッフと接していくのかを考えていく。
前田「1 年目の場合、皿洗いや掃除が中心となり、自分の憧れていた仕事とは違うことを任されるわけです。それを話すと、2 年目のスタッフ達はうんうんと頷きます。では、それをどうやって乗り越えたら良いのか。知識として教えていくこともありますが、経験と紐づかせるために棚卸しさせます。こう言われたとき嬉しかったということを、次世代に繋げていくのが2 年目になります。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月11日号)

