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《SPECIAL対談》全体スタイリングを重視しドレスは一つの要素【A by Hatsuko Endo プロデューサー 遠藤晶子氏×J’adore Wedding 代表 坂井夏子氏】

《SPECIAL対談》全体スタイリングを重視しドレスは一つの要素【A by Hatsuko Endo プロデューサー 遠藤晶子氏×J’adore Wedding 代表 坂井夏子氏】

 感度の高い花嫁ネットワークを構築するJ’adore Wedding(東京都港区・代表坂井夏子氏)は、運営する情報メディア【ウエディングソムリエ】において定期的に憧れのドレスサロンアンケートを収集している。そこで5年連続トップに輝くのがHatsuko Endo(東京都中央区)だ。この人気を牽引するのが、プロデューサー遠藤晶子氏の手掛ける【A by Hatsuko Endo】(以下A by)のドレス。細やかなこだわりが絶大な支持を得ている要因であり、その秘密を坂井氏と遠藤氏の対談から紐解いていく。

スモーキーカラーを採用

坂井「花嫁にアンケートを取ると、1 位は常にA byで、しかも年々投票数が増え2 位との差が開いています。数字の上では、毎年人気が高まっていると言えます。先月実施したA byを着用したフォトの企画でも、10名の募集に対して2000名の応募が殺到しました。これは当社としても、プレゼント系以外では過去一番の応募数。応募コメント欄の熱量も高く、出ていたキーワードは憧れ、贅沢。とにかく憧れのドレスを着たいという人もいれば、既に着用を決めている人から『素敵だから他のものも着て写真を撮りたい』という熱烈な声が数多く集まりました。」

――どういった部分が、支持を集めていると考えていますか。

坂井「花嫁目線で、ストレートに一番カワイイドレスです。ここがもう少しこうだったらもっといいのにという部分が、きちんと反映されています。」

遠藤「実際に花嫁の声はあまり意識していなくて、自分の作りたいものを作っているだけなのですが(笑)。ただ、銀座の店にどういうドレスが必要なのかは考えています。いまこういう型、ラインがないから、今年発表しようなど。もう一つ、自分の経験から結局のところ王道系、クラシカル系を好む人が、全体の中でも非常に多いと。ウエディングのメイクなどで当日現場に行って見てみると、絶対にスレンダーを着るだろうと思っていた花嫁でも、最終的には王道系を着用しているケースが非常に多いです。特に挙式はその傾向が強く、制作の時にそこは意識しています。」

坂井「カラードレスは?」

遠藤「カラードレスはもう少し自由な感覚で作るようにしていて、特に色には今までにないものなどこだわっています。例えば初めに人気の出たブルーグレーのドレスですが、当時はピンクや黄色、赤など、分かりやすい色が定番の中で、こういう色があってもいいのではと作りました。ウエディングには使うことの少なかったくすんでいる色など、私たちはニュアンスカラーと呼んでいますが、いわゆるスモーキーカラーを使用することは多いですね。」(A byブランドは2017年からスタート。遠藤氏自身はそれ以前からハツコエンドウのオリジナルドレスをデザインし、ブルーグレーもその一つとして発表した。人気が出たため、その後にブランドとして立ち上げた経緯がある。)

坂井「一時オシャレな人は、カラードレスを着ないという風潮もありました。ちょうどA byが流行る前ですよね。」

遠藤「和装が流行っていた時期に花嫁に何故ですかと聞くと、着たいカラードレスがないからという答えでした。それも良くないなと感じ、選択肢を広げたいと思いました。」

坂井「インスタで見ていると、オシャレな花嫁は白ばかり着ていたのですが、突然カラードレスの写真が増えて。それが全てA byのドレスで、まさに新しい時代が来たなと(笑)。」

遠藤「ちょうどインスタが盛り上がってきたタイミングにも合いました。花嫁達が着用するドレスや試着したものを投稿するようになり、その中でドレスの名前のハッシュタグをつけて投稿してくれる人も出てくるなど、私たちの知らないうちに盛り上げてくれました(笑)。」

坂井「自然発生的というのは、一番理想的ですね。」

遠藤「今は結婚式場を決める前から、このドレスを着たいという人が多いかと思います、これもインスタの力かと。インスタのない時期は、来店してからドレスを見てもらって、どれにしますかという接客をしていましたが、今はこのドレスを着たいと事前に言ってもらえるので、準備もできて接客は効率化しています。ドレス指名で来店する人は、本当に増えています。」

坂井「最近は、オシャレな花嫁がホテルウエディングを志向する傾向にあります。そうした人達が遠藤さんのドレスを着用することで、更に注目が高まっていきます。」

遠藤「会場によって、合うドレスというものはあるかと思います。私はもともとメイクなどでホテルに行くことも多かったため、会場の雰囲気を知っていましたし、この場所であればこういうドレスは合うだろうという考えは持っています。例えばホテルの大階段で撮影することも増えており、それならばバックスタイルでの見え方やトレーンの長さはこんなイメージにした方がいいなど。基本的にハツコエンドウの顧客に着てもらいたくて作っているわけですが、提携先にホテルが多いというのもポイントになっているかと。」

坂井「今でもメイクを担当することはあるのですか。」

遠藤「実はここでも(当日は帝国ホテルで取材)、昨日メイクをしました。今は紹介や知人だけですが、メイクの現場に入って花嫁の声を聞き、直接会場を見るというのは大きいです。会場によって異なる花嫁のリアルなニーズも知ることもでき、この会場のこういう場所とすぐに思い浮かびますから。メイク目線からいうと大切にしているのは全体像で、ドレスだけでは完成しない。へアメイクをして、ドレスを着て、アクセサリーを付けて、ベールをして、ブーケを持って。全体のスタイリングをイメージしながら、その一つとしてドレスを作っています。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月21日号)