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連載5〔今こそ!!ホテルウエディング〕プランナーのモチベーションを高める『なぜ?』【ADLIVE マーケティング部 部長 中野絢氏】
ブライダル受注に苦戦している地方ホテルに行くと、現場のプランナーから「もともと私は結婚式の仕事をしたくてホテルに就職したのではない。」といった言葉をよく聞きます。ホテルウエディングを牽引する立場のスタッフのモチベーションが低いため、悪循環に陥っているケースであることが見て取れます。
これはホテルとしての考え方の問題で、ブライダルに力を入れているホテルは、結婚式の仕事もしたくて入社しているという人はいます。一方、そうでない場合は、ホテルマンやマーケティングの仕事をしたいという人しか採用できず、いきなりプランナーとして配属しても、本人たちは望んだ仕事とのギャップに戸惑いも生じてしまいます。もちろん配属されればキチンと仕事をするものの、何かあった時に冒頭の理由を言う人が多くなってしまいます。
こうしたモチベーションの低いプランナーが増えると、成約率はどんどん低迷していきます。いまだに20%台というところもあります。
さらにブライダル部門が苦戦していれば、社内的な立場も悪くなっていきます。ブッキングにおいても、自ずと宴会が優先となり日程調整も困難に。コロナ禍のリストラをブライダル部門から着手していたホテルも多かったことで、さらにモチベーションも無くなっている状況です。
現場プランナーのモチベーションを高めていく上でも、ブライダルは生涯顧客化に重要な事業であると、ホテル全体の認識を深めていく必要があります。また、ブライダルを切り離すことなく、しっかりとホテルのブランディングの一つとして息づかせる。結婚式を手掛ける以上は、会社全体として取り組むという覚悟が求められます。
当社ではコーディネートや撮影の際に、現場プランナーと一緒になって作っていくスタンスを大切にしています。その際に、【なぜ?】という問いかけをプランナーに投げかけていきます。例えばチャペルの撮影に関しても、【なぜ】外の緑が見えるつくりなのか、【なぜ】この方角に窓があるのか。そうするとプランナーからは、「ホテルのシンボルツリーが見える作りにしている」、「この方角に窓を作ることで、一日中日差しが入り込むようになっている」といった、様々な理由が返ってきます。普段は意識していなくても、そこで出てくる理由こそがホテルのブランドでもあり、強みだったりします。
その理由を活かした撮影によって、強みを写真という形にしていく。そうすれば、接客に使うこともでき、さらにプランナー自身にも売りポイントが明確になります。自分たちの考えていたことがひとつの形になれば、モチベーションアップに繋がり、接客力も高まっていきます。
改めて自社のいいところは何なのか。チャペルは何が素敵なのか。そうしたことを第三者に語ることで、振り返るキッカケを作っていく。現場プランナーを撮影や商品開発にどんどん参加させていくことをお勧めします。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月11日号)

