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連載33《当日施行力を向上させる サービスのレベルUP》受付をスタッフがサポートするための注意点【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】

連載33《当日施行力を向上させる サービスのレベルUP》受付をスタッフがサポートするための注意点【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】

結婚式の受付は、ゲストに受付係を依頼することが一般的ですが、近年は受付対応に関するクレームも少なくありません。その要因の一つとして、受付係への説明不足や会場側のサポート態勢が挙げられます。受付係は新郎新婦の代理としてご祝儀を預かるほか、お車代の受け渡し、メッセージカードの回収など、多くの役割を担っています。しかし、一般のゲストであるため、会場側が当日の流れや役割を十分に説明しておかなければ、不安や混乱も生じやすくなります。

受付は、会場に到着したゲストとの最初の接点となる「ゲストリレーション」の一つ。入口から受付までを一体的に捉え、施設を熟知した責任者による全体の確認が重要になります。また受付係には、会場内の案内だけでなく、待機場所、挙式会場への移動時間など、当日の流れを具体的に説明しておくべきでしょう。口頭だけではなく、案内資料を用意することで、理解しやすくなります。

受付では、新郎新婦ごとに異なるお車代の受け渡し方法にも対応しなければなりません。新郎新婦から直接渡す場合もあれば、親族が預かって渡す場合もあり、「誰に、何を、いつ渡すか」を細かく決められているケースもあります。最近の受付は、ご祝儀の預かり以外にも人前式の演出に関する各種案内などを求められるため、今では両家一人ずつで担当することは難しくなっています。

一方で結婚式場側としては、受付係への説明を若手スタッフやアルバイトが担当するケースも増えています。しかし、ご祝儀管理や披露宴までの流れを十分に理解していなければ、質問に対して適切に答えることはできません。受付後のご祝儀の管理方法についても、以前は親族テーブル担当が受け渡しまで把握していたものの、今ではその役割のスタッフも少なくなり、預かったものをどうするかで混乱も発生しています。

遅れて来館するゲストへの対応も課題の一つです。挙式開始後に到着した場合、受付が終了しているため受付もできず、そのまま披露宴会場へ案内され、ご祝儀を持ったまま参加ということも出てきます。主賓など重要なゲストの到着状況がインフォメーション担当、ロビー担当、披露宴担当の間で共有されていないケースもあります。

ホテルでは披露宴前に受付を行い、ゲストハウスでは挙式前に受付を済ませるケースが一般的です。近年は挙式への列席率は高まっていて、それでも数名の遅刻者が発生することは珍しくはありません。受付終了後の対応や、新郎新婦への到着状況の報告、受付を再開するかどうかの判断など、当日の状況に応じた運用が求められています。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月11日号)