LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

連載10 ローカル会場【勝利の方程式】推奨経由来館の土台「情報と運用の整合性」【ティール株式会社 代表取締役 工藤 慎也氏】

連載10 ローカル会場【勝利の方程式】推奨経由来館の土台「情報と運用の整合性」【ティール株式会社 代表取締役 工藤 慎也氏】

6 月のブライダル産業フェアで「推奨経由来館」をテーマに登壇しました。地方の式場・ホテルを中心に約20社の方と名刺交換をさせていただき、その後オンラインで個別相談を受けています。今回は、そこで見えた現場のリアルと、実際に提示した対症療法について紹介します。

推奨経由来館というテーマでお伝えしたものの、関心はむしろ自社の集客が厳しくなる中、様々な打ち手についてどう思うか、他に手はないかというセカンドオピニオンを求めている印象でした。ヒアリングの前に公式HPやゼクシィnetを診断すると、症状は共通しており、情報整合性の崩れや更新の停滞、フェアの画一化、「1 件目お得」の乱用など、推奨経由来館以前に集客基盤そのものに穴が空いていました。基盤が崩れている状態では、推奨経由来館は乗る土台もないのです。

地域No. 2 ポジションのゲストハウスを例に、実際に提示した対症療法を紹介します。まず公式HPでは、パーティーレポートの更新が数ヵ月止まっていました。これは「頑張っていない感」を伝えてしまい、集客上の大きなマイナスになります。またトップに配置していた少人数やフォトWのバナーは、料理やドレスなどの主要コンテンツよりも大きく、主従が逆転していました。「ベストレート」表記もHPでは120万円特典ですが、フェア画面では110万円特典となっており、情報の整合性も保てていません。

ゼクシィnetでは、新着情報の更新が止まっていました。理想は週次で土曜夜または日曜に更新し、翌週末のフェアを日付入りで告知することです。トップの特典期限も6 月中旬時点で6 月限定となっており期間が短く、一方地域1 番店の競合は「6 – 7 月限定」など細かく運用していました。フェア戦略では「1 件目お得」を打ち出していましたが、これは地域1 番店以外はむしろリスクです。2 件目以降の来館率が下がり、来店総数は減少します。 提示した打ち手は、どれも特別な投資を必要としません。来館・成約特典の期限を当月限定など短くしない、「1 件目お得」の使い方を見直すなど地味な運用整理ばかりです。ただ、この地味な運用の重要性に気づいていないケースも多く、「なぜ1 件目特典に気をつけなければいけないのか」、「更新が滞るとどんなリスクがあるのか」、具体的な修正点までお伝えすると、大半は納得します。個別の相談を受けて痛感したのは、セミナーでの理論的な話よりも、個社に合わせた具体的な提案が必要だということ。オンライン相談は無料、提案内容もPDFで20枚以上になります。地方の苦境をなんとかしたい考えもあり、弊社サイトからお問合せいただければと思います。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月11日号)